新史 黒田官兵衛

高橋和島(著者)

• 販売会社／発売会社: PHP研究所/
• 発売年月日: 1997/06/04
• JAN: 9784569555300

商品レビュー

2024/10/24

天才軍師というイメージの高い黒田官兵衛だが、本書ではその側面よりも、胆力のある人格として書かれている印象。織田信長との接触、豊臣秀吉との関わり、一年余の捕虜生活の末に切支丹との出会いなど、官兵衛の波乱に満ちた人生が詳細に描かれる。特に捕虜生活については、差し入れや傷の手当て等で忍び込む仲間たちの存在が色鮮やかに描かれる。

創作も混じるだろうが、官兵衛の知られざる一面が楽しい。が、ほかの方のレビューでも書かれているが、物語の終わり方が中途半端というか、あれ、こんなところで終わるの？という感じ。官兵衛としての生涯もそうだし、時代としては、秀吉の動きなど、どこかに支点を置いて描き切って欲しかった。

と言いつつ、満足度が低いわけではない。終わりが少し残念だっただけで、全体としては、面白かった。

2014/02/24

2014/2/24読了【2014年ｰ10冊目】NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」を見ていることもあり読んでみた。戦国最強の軍師と言われた黒田官兵衛。秀吉や竹中半兵衛との出会い、１年余りの捕虜生活を経て、信長が暗殺されるところまでの小説。ドラマに出てくる家来や大名の名前もありそれなりに楽しめたが、まだ官兵衛の半生を描いただけの歴史小説であり、少し中途半端な気がした。他の本と読み比べてみたい。

2013/09/12

来年の大河ドラマの主人公、黒田官兵衛さんを題材とした小説だけど、かなりイマイチでした。
史実になさそうな女性ネタがかなりの分量を占めているんだけど、お話自体は高松城攻めまでで、本能寺の変による中国大返しから先がないんだよ。
官兵衛さんがキリスト教に対してどう感じていったかの部分も含めて、すべてが中途半端なお話でギュル～っ！
どこが「新史」なのか、全然わかりませんでした。