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修道院にみるヨーロッパの心 世界史リブレット21
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 山川出版社 |
発売年月日 | 1996/04/25 |
JAN | 9784634342101 |
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修道院にみるヨーロッパの心
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修道院にみるヨーロッパの心
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商品レビュー
3.7
4件のお客様レビュー
通信制大学リポート参考資料として。 内容は簡潔で分かりやすく、字も大きい。 註釈を細かく読むともっと時間がかかるかもしれないけど、とても役に立った。 ご興味がある方は一読されると良いと思う。
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キリスト教のいう禁欲の本来の意味は、「目的のために集中する」ことだった。 聖ベネディクトゥス(480~550頃) 「西欧修道制の父」「ヨーロッパのパトロン(保護者)」 『聖ベネディクトゥス戒律』 ローマ帝国崩壊後のヨーロッパでは、この聖人の生き方そのものが、ヨーロッパ文明の源を...
キリスト教のいう禁欲の本来の意味は、「目的のために集中する」ことだった。 聖ベネディクトゥス(480~550頃) 「西欧修道制の父」「ヨーロッパのパトロン(保護者)」 『聖ベネディクトゥス戒律』 ローマ帝国崩壊後のヨーロッパでは、この聖人の生き方そのものが、ヨーロッパ文明の源を発見させ、彼の生き方によりヨーロッパ文明が設計された。 はじめ修道院で重視されたのは、聖書を読む能力だった。 「国王や諸侯からなる貴族たちは、かつては異教的なカリスマに支配と要求の根拠を置いていたが、キリスト教へ改宗したのちは、政治的な立場を新しい宗教によって正当化することになった。」p.29 聖アウグスティス『告白』 ル・ゴッフ『煉獄の誕生』 スタンダール『パルムの僧院』 ただひたすらに福音書とキリストの生き方を追い求める人も入れば、教会の影響力と権力を行使して富をため込む人もいて…キリスト教も仏教もそんなに変わらないな。たぶんイスラム教もそうだろう。 トマス・アクィナス 「中世ヨーロッパの社会では、人々の病気の原因は罪の結果であり、したがって病気は罰とみなされる一面、他方では病人が床に伏せるということは神の試練として、つまり恩寵、選ばれた者の印として考えられていた。病院とは何よりもまず霊による聖別の場であった。(中略) 貧者と病人はキリストとともにあり、だからこそ病人や貧者に奉仕することは救いにあずかる最も近い道・方法と考えられていた。」p.82
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・禁欲とは、ギリシア語で「アスケーシス」という。われわれ日本人にとっては、この漢字から受ける印象は、「欲を禁ずる」という極めて消極的な態度を連想する人も決して少なくない。したがって、自らの欲望を抑えて、積極的にはなにもしないことを想像する人もいるに違いない。しかし、この言葉の本来...
・禁欲とは、ギリシア語で「アスケーシス」という。われわれ日本人にとっては、この漢字から受ける印象は、「欲を禁ずる」という極めて消極的な態度を連想する人も決して少なくない。したがって、自らの欲望を抑えて、積極的にはなにもしないことを想像する人もいるに違いない。しかし、この言葉の本来の意味は、「体を動かしてする訓練やトレーニング」のことで、わが国でもよく知られたドイツの宗教社会学者マックス・ウェーバーの名著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』のなかでもしばしば使用される「活動的な禁欲」という言葉からも理解されるように、極めて行動的な生活態度であり、行動様式を意味する。たとえば、マラソン選手がレースに勝つために他のすべてのことを忘れてひたすらゴールをめざして走る、このような生き方つまり行動様式をアスケーシスという。したがって、禁欲とは決して否定的なものではなく「極めて積極的な目的のために集中する」ことを意味する。 ・「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人びとに施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、私に従いなさい」
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