ガールズ,ビー・アンビシャス！ 難病が夢をかなえる日

桜庭麻紀(著者)

• 販売会社／発売会社: 學生社/
• 発売年月日: 1996/04/10
• JAN: 9784311601323

商品レビュー

2011/01/20

発売当時（1996）に、ある雑誌でこの本の存在を知り、田舎の学生だった私は、雑誌片手に、その頃はじめてできた大型書店で本を注文し、この本を手にしました。
（インターネットも普及していなかった当時、本などを通してしか、病気のことを調べることができませんでした）

著者の桜庭さんが経験されたことを読み進めるうちに、それが、自分の経験とが重なり、涙でページを濡らしたものです・・・
そして、彼女の前向きな生き方に大きく感銘をうけました。（子どもながら）

その後、いろいろな本を、勉強や仕事、趣味などで読んでいますが、これほど自分自身の人生に影響を与えた本はないかな、と思っています。

同じ本を読んでも、自分のおかれた環境や、またその本を読む時期によってもいろいろ異なる意見や感想を持たれることと思います。私の場合は、しかるべき時期に、出会うべくしてであったこの本に、感謝しています。

2010/01/04

　同じ病気の患者として闘病記として買いました。たしかに、読んでみると患者としての闘病記も感動的です。ですが、患者ということを乗り越えての生きる努力のようなところにもっと感動します。

　特に著者がアメリカのオリンパスで働かれておられた際の記述がいいです。

　「彼らのしゃべっている言葉」（p.208）を話さなければならないという一点集中の努力がすばらしいです。

　「半年もたつと『彼らの使う言葉』で応戦するようになった」「言葉と文化は密接なつながりを持っている」「私が当初感じていた『壁』はいつのまにか消えていた」（p.210）

　著者のコミュニケーション能力をめぐる努力の記録はすばらしいです。