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オウムからの帰還

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社/ |
発売年月日 | 1996/03/22 |
JAN | 9784794206916 |
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オウムからの帰還
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
元信者による描写は生々しい。世俗との接触点には人の心を掴む教義や、あたたかで思いやりのある人格の信者、柔和で柔軟な勧誘体制を置き、心底苦しみ悩んでいる人たちを惹きつけた。しかし一旦出家にまで導かれると、物理的に困難な環境で思考する体力も奪われ、システム化された洗脳の毒手に絡め取ら...
元信者による描写は生々しい。世俗との接触点には人の心を掴む教義や、あたたかで思いやりのある人格の信者、柔和で柔軟な勧誘体制を置き、心底苦しみ悩んでいる人たちを惹きつけた。しかし一旦出家にまで導かれると、物理的に困難な環境で思考する体力も奪われ、システム化された洗脳の毒手に絡め取られてしまう。 入信してしまった人たちは愚かでも弱くもなく、タイミングが噛み合ってしまえば、自分だって拒絶はできなかったかもしれない、と実感する。形而上下を問わず世の痛みに苦しむ人々を利用し、最悪の結果をもたらした「尊師」の罪は言うまでもないが、一方彼だけで成し得たことではなく、周りの幹部たちだって優秀で真面目な人々だった。改めてナチスの例をあげるまでもなく、集団化の恐ろしさを感じる。 唐突な自分語りになるが、私が東京大学に通っていた頃、やはり深く悩むクラスメイトがいて、何かの宗教に関わっているらしいと囁かれていた。しばらくして、彼の身辺に明らかな監視員がいて講義中に教室を覗いたりする、どうも公安らしいという噂が流れた。オウム事件の教訓から、宗教に凝った学生がいると目をつけられるんだとか。真偽はわからないし自分の目で「監視員」を見かけたこともない、本当なら大学の自治とのコンフリクトへの憂慮もあるが、改めて優秀な学生たちが在学中から絡め取られていった足跡をこうやって知ると、あの噂を思い出して何とも言えない気持ちになる。
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オウムの一信者が、出家しサティアンで見たものとは… オウム関連の本は色々読んだが、一信者の視点からのオウム、「麻原」などがみれて興味ぶかかった。 読み物としても実際に自分が体験しているようでどんどん引き込まれます。
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なんというか…オウムに入信する人の思いが知りたくて読んだんだけど全く共感も納得もできなかった。小難しい事ばっか考えないでもっと享楽的に生きたらいいよ。それか今日の労働の事だけ考えて生きたらいいよ。大学生活とかで無駄に時間があるから悪いんじゃないのかな。とにかく、自分にはこんな心の...
なんというか…オウムに入信する人の思いが知りたくて読んだんだけど全く共感も納得もできなかった。小難しい事ばっか考えないでもっと享楽的に生きたらいいよ。それか今日の労働の事だけ考えて生きたらいいよ。大学生活とかで無駄に時間があるから悪いんじゃないのかな。とにかく、自分にはこんな心の隙間みたいなのが生まれる余地はないなあとかえって感心して読んだ。オウムの内幕が見えたのは良かった。アンダーグラウンドと合わせて読みたい。
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