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小室直樹の中国原論
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 1996/04/30 |
JAN | 9784198604561 |
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小室直樹の中国原論
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商品レビュー
4.3
10件のお客様レビュー
内容はベトナムにも通じるものであった。 中華圏の発想、特に「契約を守らない」、しかし、仲良くなると急に過ごしやすくなる、ということの理由が自分なりに整理できた。 (メモ) ・中国社会の経緯は縦の共同体たる「宗族」と横の共同体たる「幇」である ・知り合い→関係→情宜(チンイ...
内容はベトナムにも通じるものであった。 中華圏の発想、特に「契約を守らない」、しかし、仲良くなると急に過ごしやすくなる、ということの理由が自分なりに整理できた。 (メモ) ・中国社会の経緯は縦の共同体たる「宗族」と横の共同体たる「幇」である ・知り合い→関係→情宜(チンイー)→幇(ホウ) ・情宜(チンイー)と幇(ホウ)の違いは利害の有無。 人間関係には手間も時間もかかるが、大切なのは「礼」を尽くすかどうか。礼とは相手の立場に立って考え行動すること。 ・「礼」は相手の立場を考えて、ある時は致し方のない約束破りを許すことも含まれる。 ・「宗族」は血縁共同体。欧米は宗教共同体。日本はかつて村落共同体。戦後に崩壊し今は会社共同体。 ・中国の同族会社には入婿、婿養子がトップになることはない。日本は「家」が続けば良いが中国は「血」が繋がらないと意味がない。 ・漢も途中で法家主義に変更。代々、「オモテの儒教、ウラの法教」 ・中国の「法」は「支配者が民衆をコントロールするための道具」。欧米の「法」は「権力者の権力を制限し、民衆が自分達を守る武器」。全く概念が違う。 中国は「法と術」を使って民衆をコントロール。 ・官は与えられた役割でお金を自ら稼ぐのが当たり前。賄賂や汚職とは思わない。 ・中国の契約は「これから仲良くしましょう」というだけ。事情変更は当たり前。結んだことに意味がある。 ・結局、「情宜(チンイー)→幇(ホウ)」がないと中国では良いビジネスはできない。 (参考) 同様の趣旨(人間関係の重要性)が橘令氏によって言及されています。 https://www.dailyshincho.jp/article/2018/04060731/?all=1
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賄賂はお金を渡すのではない、ものを送ってまであなたと親交を結びたいという志が大切。 日本の場合は年齢が上だからといった単純な理由ではないか。 中国の革命は社会構造は変わらない、ただの易姓革命。そのため、歴史を見ることで中国の基本行動様式がわかる。そこは変わっていないから。 定価が...
賄賂はお金を渡すのではない、ものを送ってまであなたと親交を結びたいという志が大切。 日本の場合は年齢が上だからといった単純な理由ではないか。 中国の革命は社会構造は変わらない、ただの易姓革命。そのため、歴史を見ることで中国の基本行動様式がわかる。そこは変わっていないから。 定価がないのは資本主義が確立していないから。
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中国人は約束を守らない とかっていう話はよく聞いて 私もそれを信じていた この本はそれを否定しているわけではないが、 約束を守らないとこっちが思うの事態が 資本主義経済の中で生きる人間の考え方で 違う考え方で生きる人間にとっては、 約束の意味が違う 一方的にこちらの論理で相手を...
中国人は約束を守らない とかっていう話はよく聞いて 私もそれを信じていた この本はそれを否定しているわけではないが、 約束を守らないとこっちが思うの事態が 資本主義経済の中で生きる人間の考え方で 違う考え方で生きる人間にとっては、 約束の意味が違う 一方的にこちらの論理で相手を非難するのは違うなと思うので、 違う考え方で生きる人をそれでもって非難するのは違うんだろう だからこっちが正しいわけではないが、 違う考え方で生きる人間と関係するというのは難しいと思う 自分としてはなにかの考えにとらわれずに生きたいと思うが 気づかずにすでにいろいろな考え方にとらわれているのを再実感した やはり小室直樹はもっと読んでいこう
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