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戦争の法 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1996/07/01 |
JAN | 9784101317120 |
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戦争の法
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
不思議な読後感。遠くへ連れて行かれたような、けれど実際には日本国内が舞台の話なのだ。 著者の知識量の多さ、それに伴って構築された世界観に圧倒されるものの、なんと読みやすい。 ただ羅列されているだけでなく、物語の中にちゃんと落とし込んであるせいか、まったく読むのが苦にならなかった。 少年から大人への、一種の成長譚?でもあるのかもしれないが、なんともほろ苦い。 彼が「隣にいてもいいと思えた」人たちがことごとく消え、彼だけが残っているのがなんとも。 とはいえ、感じるのは同情でも哀愁でもなく。 「そういうものだよな」という乾いた諦念、だからこそ消えないほろ苦さ。 「私」が幸せかもしれないと最後に辿り着いたのならば、この世界はちゃんと閉じることができる。 そう思わせるしたたかさがある小説だった。
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N****県の分離独立騒動でゲリラとして戦った主人公が書いた手記というスタイルの小説。『信頼置けない語り手』であり最初や途中でずいぶんと自己言及的な言い方をしてくる。著者のほかのエッセイや小説論を読んでいるので狙いがわかってニヤニヤしながら読みすすんだ。普通の小説としても楽しめる...
N****県の分離独立騒動でゲリラとして戦った主人公が書いた手記というスタイルの小説。『信頼置けない語り手』であり最初や途中でずいぶんと自己言及的な言い方をしてくる。著者のほかのエッセイや小説論を読んでいるので狙いがわかってニヤニヤしながら読みすすんだ。普通の小説としても楽しめるが、「小説らしい紋切り型表現」「あざといキャラ」にうれしくなってしまった。
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紙質とか新潮文庫が大好きだったのに、この本が絶版になっててガッカリです… この本を絶版にしちゃうくらいだから…と思ってしまいました。
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