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知の体系 迷いを超える唯識のメカニズム
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 佼成出版社/ |
発売年月日 | 1996/06/30 |
JAN | 9784333018048 |
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知の体系
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2012.01.29-01.31 ○器世間(きせけん)? *阿頼耶識の相分にある物質的環境世界。 *五感は器世間に依拠して成立する。 *阿頼耶識の相分は、この器世間、有根身、種子。 ○有根身(うこんしん)? *感覚器官のある身体のこと。 *根は、感覚器官。対象をとりこんで認識を発生させる。五根。 *器世間と合わせて考えると、阿頼耶識は環境と身体を保持している。 ○改めて唯識の五感ってなに? *たとえば眼識は、眼識の外のなんらかの世界に基づき、眼識の内に相分を浮かべて、これを見る。眼識自らが勝手に相分を作っているわけではない。 *眼識の外にある世界は、実在する外界ではなく、阿頼耶識の器世間。 *五感そのものは、内外の区別ができない純粋経験。区別するのは意識。五感は主観で操作できない、いわゆる客観的な対象界。 ○唯識の考える他者との関係1 ? *人人唯識(にんにんゆいしき) 他者も自己内の影像(ようぞう) and 自己だけでなく他者も唯識が成立する。 ○唯識の考える他者との関係2 ? *人間に生まれたものは、阿頼耶識の器世間、有根身が共通。 *誰かの行動によって器世間が変化する。 *共相種子(ぐうそうしゅうじ) 共業によって熏習された、共通性を特徴とする種子 ○唯識の縁起観? *輪廻転生だけでなく、存在するものすべてにかかる法則。 *三法展転(さんぽうちんでん)・因果同時(いんがどうじ) 種子生現行→現行薫種子→種子生種子 *種子の六義 刹那滅(せつなめつ)・・・刹那に生滅変化すること 果倶有(かぐうゆう)・・・結果と同一に存在すること 恒随転(こうずいてん)・・・生滅が常に続くが性質は保持していること) 性決定・・・善・悪・無記の因果性が決まること 待衆縁・・・因縁によって現行すること 引自乗・・・因果は同一の性質で引き継がれること ○待衆縁? 1つの種子が現行するには、別の種子の縁が必要。 種子同士が影響しあっている。その条件によって現行が変わる? 他者との関係:共相種子が変化して、該当種子を刺激して現行する? ○名言種子? *名言を対象するのは意識。他識が薫習する種子も名言種子なのはなぜ? *後の解釈では、各識が顕す対象も含めて名言という。 表義(ひょうぎ)名言ではなく、顕境(けんきょう)名言 ○業種子? *異熟習気ともいう業果に関わる種子。 *一つの識が薫習するとき、存在する機能のひとつ。 *もうひとつは、名言種子。 *業は善因楽果、悪因苦果。楽と苦は無記。因と果が異なって熟す。 *名言種子は、等流習気。 ○各識が阿頼耶識に薫習するとき、1つ or 相分・見分それぞれ? 三類境(さんるいきょう)とは、認識の対象をその性質によって性境、帯質境、独影境の3種に分けたもの。 1.性境(せいきょう)・・・本質を有し、それと合到した相分 種子から見ると・・・見分とは別の、本質の一致した種子から薫習 例・・・眼識の相分は阿頼耶識の器世間の相分と合到している。 2.帯質境(たいぜつきょう)・・・本質を有するも、それと合到しない相分 種子から見ると・・・見分と本質とも別の種子から薫習 例・・・末那識の相分は、阿頼耶識の見分。 3.独影境(どくえいきょう)・・・本質を持たない独自の影像のみの相分 種子から見ると・・・見分の種子から 例・・・幽霊など架空のものを意識するとき。 ・・・(≧□≦)!!ムズカシイyoー ○相分と見分の復習? *相分・・・花 *見分・・・花を見ている自分 ○相分? *影像(ようぞう)・・・識内の相分=親所縁縁(しんしょえんえん) *本質(ほんぜつ)・・・識外の対象=疎所縁縁(そしょえんえん) ○心王と心所の関係は? *心王は全体を認識し、心所は個別的に認識する。 *心王と心所は相分を等しくする。 *心王と心所は、善・悪・無記の性質も同じ。 *心王と心所は、相応するとき、時を同じくする。 *心王と心所が相応するとき、同種類の心所は、一つだけ心王に相応する。 ○十二縁起の唯識説明? *無明・・・はじまり *行・・・行為によって作られた業種子 *識・名色・六処・触・受・・・名言種子 *愛・取・・・臨終前の煩悩=潤水の用(芽を育む水) *有・・・発芽 *生・老死・・・次の世に生まれて一期をすごす ○その他学んだこと *仏陀は縁起を悟ったのではなく、覚りの眼によって了解された世界のあり方の一つの表現として縁起である、というべきだと私(竹村)は思っています。 *識・心所→大脳生理学、阿頼耶識→DNA、種子→遺伝子、末那識→免疫系など、唯識の現代的な意義の一例。
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これまで唯識関係のかなり多くの入門書や解説書を読んだが、唯識の最も根底となる考え方を分かりやすく解説しているという意味では、これがいちばんかなという感じをもった。唯識理論の全体的な構成がきわめてわかりやすく説明されているのだ。唯識の基本的な理論構成で、これまで読んだ本では分からな...
これまで唯識関係のかなり多くの入門書や解説書を読んだが、唯識の最も根底となる考え方を分かりやすく解説しているという意味では、これがいちばんかなという感じをもった。唯識理論の全体的な構成がきわめてわかりやすく説明されているのだ。唯識の基本的な理論構成で、これまで読んだ本では分からなかった部分を、なるほどと納得できるように説明してもたった感じだ。
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