![これから話す物語 新潮・現代世界の文学](https://content.bookoff.co.jp/images/goods/item_ll.gif)
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これから話す物語 新潮・現代世界の文学
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1996/10/30 |
JAN | 9784105339012 |
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これから話す物語
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
良い。薄い本だけど中身は濃くて重い。最初は登場人物と同じように読者も放り出される。そこはリスボンで主人公もなぜ昨日までアムステルダムにいたのに突然リスボンで目覚めたのかわからない。そして溢れ出す思い出たち。第二部はリスボンからブラジルへの出航という枠組みは感じ取れる。謎めいた同乗者たちはそれぞれ個性を持って主人公と少しづつ関係を持つ。また挟まれるアムステルダムでの思い出。突然始まる同乗者たちの語り。そして明らかにされるのはこの船に乗っているのは皆すでに死んだものたちであること。この船旅は本当の死への旅路であること。主人公は「あなた」に語りかけるがそれは誰なのか、神なのか、最後に明かされる「あなた」とは。 作者自身がこの作品は死の瞬間の二秒間の物語だと語っている。それは永遠に続く二秒間。 「あなたは手招きをした。それにしたがうのはなんということもなかった。もうあなたには無限について何かを教わっていたからね。ほんの短い一瞬のなかに、記憶をしまう場所がどれほど果てしなくあるか、すでに知っていたんだよ。」167ページ
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これが小説だというのであれば、現代で生まれている小説のほとんどが小説とさえ言えないような代物になってしまうんじゃないだろうか。恐怖すら覚えるおそろしい作品だった。 上澄み液をスプーンですくって舐めているような感覚なのである。ノーテボームさんが伝えようとしたことの3%も理解でき...
これが小説だというのであれば、現代で生まれている小説のほとんどが小説とさえ言えないような代物になってしまうんじゃないだろうか。恐怖すら覚えるおそろしい作品だった。 上澄み液をスプーンですくって舐めているような感覚なのである。ノーテボームさんが伝えようとしたことの3%も理解できなかったのではないだろうか。それぐらい、彼のこの作品は知識を必要としているんだと思う。 だけれども、それでいて、僕の読むスピードは落ない。全然意味が通じていないところが連続してあったりしたんだが、なぜか僕は読むのをやめることができなかった。この先にどんなものが待ち受けているのか、物語はどのように締めくくられるのか、主人公はどうなってしまうのか、いろんな疑問が頭にへばりついていて・・・けれどもうまく読み進められない自分がいて・・・もどかしい読書であったのは言うまでもない。 結末のラスト、どういうことだったのかを理解するまで時間がかかった。ここで説明しろと言われても説明できる自信がない。 "不思議な作品"で逃げるのはよそうじゃないか。 これは今の僕には解し難い崇高な小説だ。いつかもう一度読むその日には、理解できる水準の人間になっておきたい。 ありがとうございました。
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複数回読むことによって味わいが増す作品だと思う。幻想的で、変奏的で、笑えたりもする。円環構造になっていて、いつまでも終わらない。主題のひとつである永遠とはこの物語のことなのかもしれない。
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