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勝海舟の嫁 クララの明治日記(下) 中公文庫
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勝海舟の嫁 クララの明治日記(下) 中公文庫

クララ・A.N.ホイットニー(著者), 一又民子(訳者), 高野フミ(訳者), 岩原明子(訳者), 小林ひろみ(訳者)

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勝海舟の嫁 クララの明治日記(下) 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社
発売年月日 1996/06/18
JAN 9784122026216

勝海舟の嫁 クララの明治日記(下)

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商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

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2020/08/06
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※このレビューにはネタバレを含みます

下巻は親しい人の死が多く書かれていて、上巻に比べて全体的にトーンが低い。 子どもも若い人もあっけなく亡くなる。 明治の初めはまだ、そういう時代だったのだ。 特に多くのページが割かれているのは、母の死。 父の描写がほとんどないのに比べて、母は肉親として、またキリスト教の伝道者としてクララを支え導いてきたのだから、その喪失の大きさは計り知れないと思う。 15歳の少女だったクララも、20代になり、日々忙しく過ごしていたためか、日記の記載も飛び飛びで、いつの間にか親友のお逸(勝海舟の三女)が嫁ぎ、大山巌の最初の妻も病死し、山川捨松と再婚し…と言ったふうに時が過ぎていく。 そして1884(明治17)年11月から1887(明治20)年まで日記が中断され、1ページに梅太郎(勝海舟の三男)との結婚と子どもの出産があったことが記される。 日本人と親しく付き合いながらも、日本人男性と結婚するなんて胸が悪くなるようなことは考えられないなどと書いていたクララが、どうして梅太郎と結婚することになったのか。 それが知りたかったんだけど、書いていなかった。 最初は可愛い坊やとして日記に現れた梅太郎が、徐々に良い青年として記されてはいたけれども、敬虔なクリスチャンでありながら怠け者でもある梅太郎との結婚の決定打は何だったのか。 当初素晴らしい人物として書かれた福沢諭吉は最終的に「礼儀知らず」とけなされるが、勝海舟については最後まで尊敬のまなざしで。 その辺が決定打!? 内村鑑三や新島襄については、よい青年であると。 上から目線だが、彼女も20代前半である。 鹿鳴館の舞踏会の様子も書いているが、それほど感銘を受けた様子はない。 明治10年ころは徳川の世が懐かしいとの世論が強かったためか、明治天皇が有栖川宮に位を譲って隠居するという噂が流れたらしい。 というか、有栖川宮が皇太子とはっきり書いているけれど、これは事実なのか、勘違いなのか。 明治天皇が政にあまり熱心ではなかったことは前にも何かで読んだし、王政復古も盤石ではなかったということなのね。

Posted by ブクログ

2010/01/24

10代後半のアメリカ人の少女クララが、明治初期の日本を見たまま、感じたままに、いきいきとみごとに描写した日記。あとがきによればこの日記に名前が挙がっている日本人は300名にも登るそうだ。私がこの本を読み始めた動機も、渡辺筆子とクララの関わりを知りたいというところからだった。途中か...

10代後半のアメリカ人の少女クララが、明治初期の日本を見たまま、感じたままに、いきいきとみごとに描写した日記。あとがきによればこの日記に名前が挙がっている日本人は300名にも登るそうだ。私がこの本を読み始めた動機も、渡辺筆子とクララの関わりを知りたいというところからだった。途中から、このクララと勝海舟の三男・梅太郎とどういういきさつで結婚したのか、どんな結婚式だったのかなどが出てくるのを楽しみに読み進めた。残念ながらその辺りのまとまった記録はないそうで、ポンと飛んで簡単に梅太郎との間に子どもができた身で母の墓の前で思ったことをつづって終わっている。クララの目を通して、明治初期の日本の文化や風習、また四季の移ろいなどを知るのは、たいへん楽しい時間であった。

Posted by ブクログ

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