「プラス発想」から人生は開ける ネアカで自分を伸ばす30のヒント

鈴木健二(著者)

• 販売会社／発売会社: 大和出版/
• 発売年月日: 1996/10/31
• JAN: 9784804714226

商品レビュー

2023/04/13

「薩摩の大提灯、肥後の鍬形」
鹿児島県に昔行った時、びっくりするくらいどこも人が穏やかで心優しい方が多かったのを思い出した。

「カメラが覚えて、自分の眼が覚えていない」
私は食べ物に関してはどうしても記録を残したいのでいつも写真を撮っちゃいますが、展覧会や美術展、友人や恋人と過ごす時間に映るものは、やはり何より自分の五感と記憶と心の中に残しておきたくなります。

「一時間の散歩をすること。朝の街や村は、意外にその土地の断面を伝えてくれる」
これは最近観た『名建築で昼食を』の中で植草さんも同じようなことを言ってた。
その土地を知るには、朝の散歩が一番。

「自由は独立である」
不安は自由のめまい。楽しむことのみに没頭する自分でなくてはならない。

「人間この世の中で体験することはみんな同じ。平凡な人間と非凡な人間の違いは、この同じことの中から何を考え、何を発見するかの差だけ」
自分の頭で考え、行動し、経験しないといけない。
大抵の人が誰かからの受け売りや、これまでの歴史になぞるだけだったり、常識や倫理には一般論があるのが普通だと思ってる。
真に自分の心が感じ取り生み出したものを持ってる人なんて全くいない。だから話していてもがっかりする。つまらない。

「お互いの魂のつかみ合いと言うか、非常に精神的に高いレベルの恋愛は一生続けていい。そういう人が自分の妻や夫であるとは限らない。結婚していようが子供がいようが、その人の精神を鼓舞するような恋愛は、誰も邪魔できるものではない」
この言葉が作中一番染みました。
こんなにも自分の考えとぴったり同じ事を思ってる人がいたのかと感動した。

「新婚旅行は冥土の旅も兼ねている」

この本は、時々読んでて腹が立つ言い回しもあったけれど、とても共感できる言葉や考えもたくさんあったので星５にします。