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海軍航空隊始末記 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 1996/12/10 |
JAN | 9784167310035 |
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海軍航空隊始末記
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海軍航空隊始末記
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読はじめてまず引っ掛かった点があった。それは対米開戦に向けて、空母の集団運用を考えたというくだり。筆者たちは分散配置された空母から飛び立った飛行機が空中で集合する作戦を練ったが、難易度が高く実現しない。結果として世界初の空母集団運用に踏み切るのである。戦艦砲戦の時代は火力の集中が...
読はじめてまず引っ掛かった点があった。それは対米開戦に向けて、空母の集団運用を考えたというくだり。筆者たちは分散配置された空母から飛び立った飛行機が空中で集合する作戦を練ったが、難易度が高く実現しない。結果として世界初の空母集団運用に踏み切るのである。戦艦砲戦の時代は火力の集中が鉄則だった。航空兵力も集中した方が効果的だが、空母自体には脆弱性が高いので集団運用はリスクを伴う。空母の集団運用は日本海軍が世界で初めて実現し脅威を知らしめたのだが、その防御面の手当てを発明したのではなかった。結局のところ、日本海軍機動艦隊は太平洋とインド洋で集団運用の脅威を知らしめた後、ミッドウェイ沖で4隻まとめて屠られることになる。 歴史上で事を為した人はその記録を後世に残す必要がある。山本大将も南雲中将も亡き後の戦後にあって、参謀としてその責を引き受けたのは立派だ。しかし、大事なところで微妙な弁解や正当化を散りばめているのは海軍随一のエリートならでは。ミッドウェイ海戦で敵空母発見後の攻撃遅れを「僚機が海に落ちるのを偲びず」と表現したのは「魔の5分間」などと弁解するのに比べれば気が利いているけれども、それまでの油断の糊塗が透けて見える。マリアナ海戦後の大戦末期の戦いについては、自ら開発を主導した震電や紫電改による本土邀撃戦の成果を語るのは良い。しかし長崎県大村の飛行隊司令官として、特攻隊に言及しないのは語るべき言葉が見当たらないからだろう。レイテ戦を飛ばしているのも同様かと思われる。 とまれ、戦後68年経った今日にあってはこのように何とでも言える。この本の刊行当時は多くの関係者が存命で旧軍に対する言われ方も違っていたはず。巧みな修辞を用いながらもいくつかの教訓を残してくれた筆者には感謝したいし、一方で今日を生きる我々はそういう眼で戦史を読んでいく必要があるのだと思う。
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・今まであんまり大東亜戦争の航空戦について知らなかった事がわかった。攻撃機、爆撃機、偵察機、ってああいう風に使い分けられていた、なんて基礎的な事すら知らなかった。 ・さらに、戦艦とか空母の用兵法も良く分かって無かった。これを読んで、真珠湾攻撃についてもある程度わかったし、大砲巨艦...
・今まであんまり大東亜戦争の航空戦について知らなかった事がわかった。攻撃機、爆撃機、偵察機、ってああいう風に使い分けられていた、なんて基礎的な事すら知らなかった。 ・さらに、戦艦とか空母の用兵法も良く分かって無かった。これを読んで、真珠湾攻撃についてもある程度わかったし、大砲巨艦主義と航空主戦主義の対立ってのも良く分かった。その点では筆者の源田氏は先見の明があったね。 ・同時期にNHKの「その時歴史が動いた」のミッドウェー海戦の回をビデオで観た。どうも一般的には源田参謀の失策として認知されている様子。本人の記述だとその辺が良く分からんけど、自身も後書きで歴史家との捉え方の違いについて論じてる。別に自分の失策を隠蔽しようっていうつもりでないのは良く分かった。 ・後半の司令としての源田氏は参謀としての自分をすっかり忘れたかのようで、なんだか別の話のようです。 ・しかしミッドウェーは惜しかったな。翔鶴や瑞鶴も連れて行ってればな〜と思わないでいられないな。暗号解読されてたんで、結果は変わらなかったかもしれないけど、それでも惜しい。 ・こういう航空戦が主役な戦争だったのに、大和って何だったんだろうね。大和も武蔵も信濃と同じく空母にしてたら、とか言い出すよ俺。仮想戦記ものでも読んで鬱憤晴らすとしますか。 ・震電の名前もちらっと出てきた。あれも量産されてればな〜。末期の試作機はロケットあり、ジェットあり、前翼型ありで魅惑です。 ・やっぱり先入観とか傲りなんですかね。
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