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さらば友よ
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さらば友よ

関敬六(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ザマサダ
発売年月日 1996/10/28
JAN 9784915977312

さらば友よ

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2013/11/15

舞台裏見たさの野次馬根性で渥美清の追悼本を2冊借りてみた。 生涯プライベートを秘した役者ならではの没後出版だろうか。 1冊は「男はつらいよ愛好会」なるファンの想いを綴った本。 あとの1冊は関敬六著。 足利生まれの喜劇役者 関 敬六は浅草喜劇の立役者。 ダチョウ倶楽部のムッシュム...

舞台裏見たさの野次馬根性で渥美清の追悼本を2冊借りてみた。 生涯プライベートを秘した役者ならではの没後出版だろうか。 1冊は「男はつらいよ愛好会」なるファンの想いを綴った本。 あとの1冊は関敬六著。 足利生まれの喜劇役者 関 敬六は浅草喜劇の立役者。 ダチョウ倶楽部のムッシュムラムラは元々 関 敬六のギャグだったと聞く。 関 敬六と渥美 清は、駆け出しの頃から心を通じ合った兄弟分だった。 二人ともフランス座で燻ってた頃、酔った渥美清が「おまえ、今日の俺の芝居、どう思う?」と尋ねると「いいよ。おまえ、とってもいいよ。」と関敬六は答え、そんなときの渥美清はいつも心底嬉しそうだった。 谷幹一を加えた3人でスリーポケッツなるトリオを結成するもイマイチと見るや、何だかんだと言いくるめて3ヶ月で渥美清は抜けてしまった。 成功を志し、臆病かつしたたかに生きる渥美清が見えてくる。 病気で片肺を亡くしているとはいえ厳しく摂生に努め、常に周りの人間に気を使い、向上心で生涯勉強熱心だった渥美清。 印象的な著述がある。 遺作「男はつらいよ第48作」のロケ現場でファンに無愛想に振舞う、 不治の病に冒されていた渥美清と、そうとは知らない関敬六のやり取り。 「おい、渥美やんよ。手ぐらい振ってやれよ。」 「もういいんだ。誰から何と言われても、誰にどう思われても、もういいんだよ…。」 「俺たち、どっちが先に死んでも、残された方が寂しいよ。 だからさ、おまえが死ぬときは、俺…一緒に死ぬよ」 「バカ…。おまえ、そう言うけどなぁ、死ぬっていうのは怖いもんなんだ。 …なかなか、死ねやしないよ…。」 スーパーマンなんていやしない。弱さを秘めて気丈に生きてきたことがとても伝わった。 「俺」が「おまえ」を語り続け、ひとりでも多くの人の心の中に、渥美清を生かし続けてもらうため。 関敬六は病身を押して1996年に本書を執筆した。10年後、その関敬六もこの世を去った。 少なくとも今、私の心の中には、二人の喜劇役者の生き様が残っている。

Posted by ブクログ

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