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著者自身の提唱する「場の生命論」の立場から、即興劇などにおける「リアルタイムな創出知」の謎を解明することをめざした本です。 著者はこの問題を考察するにあたって、「自己中心的自己」と「場所中心的自己」を区別し、とりわけ後者の観点から自己のありかたを見なおすことによってフィード・フ...
著者自身の提唱する「場の生命論」の立場から、即興劇などにおける「リアルタイムな創出知」の謎を解明することをめざした本です。 著者はこの問題を考察するにあたって、「自己中心的自己」と「場所中心的自己」を区別し、とりわけ後者の観点から自己のありかたを見なおすことによってフィード・フォワード的な知の創発が可能になるという思想を語っています。さらに、柳生新陰流における「見の目」と「観の目」の区別にも着目し、相手を働かせてその働きにあわせて勝つ「活人剣」の思想を高く評価し、そこに含まれる知恵を思想として取り出そうと努めています。 近年は内田樹も武道についての思想的なエッセイを数多く執筆していますが、そうした関心のある読者にはおもしろく読めるのではないかと思います。
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人工知能と身体性に関わる省察。 重要点 1.「リアルタイムの創出知」合気道とロボットの研究(p.23,43) 2.人工知能の理論には「脱学習」がない。(p.85) 3.科学は、対象を(自他分離的に)外側からとらえるという立場のため、「見えない自己」「見えない身体」の存在に気...
人工知能と身体性に関わる省察。 重要点 1.「リアルタイムの創出知」合気道とロボットの研究(p.23,43) 2.人工知能の理論には「脱学習」がない。(p.85) 3.科学は、対象を(自他分離的に)外側からとらえるという立場のため、「見えない自己」「見えない身体」の存在に気づいていない。また、仮に気づいたとしても、それを取り扱う論理を持っていない。(p.78) 4.3.の克服に、西田哲学の「場所」の概念とライプニッツの「モナド」の対比を援用して、「即興劇モデル」という独自の理論を生み出している。
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http://www.chuko.co.jp/shinsho/1996/11/101333.html
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