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草の花 講談社文芸文庫現代日本のエッセイ
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草の花 講談社文芸文庫現代日本のエッセイ

幸田文(著者)

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草の花 講談社文芸文庫現代日本のエッセイ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1996/06/10
JAN 9784061963757

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商品レビュー

3.4

7件のお客様レビュー

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2010/05/28

幸田文のエッセイ集。…

幸田文のエッセイ集。厳かな雰囲気を楽しめます。

文庫OFF

2010/05/28

幸田文のエッセイ集。…

幸田文のエッセイ集。厳かな雰囲気を楽しめます。

文庫OFF

2024/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「草の花」 著者の幼い頃の受験や学友との出会い、そして最後は通学の大変さからひとりだけ離れた場所に住ませることに..というところまで。続きも気になったけどここで中断されたようだ 知らない女学生からのラブレターの話や、嫌われていた家庭科の先生への嫌がらせとしてみんなで結託してテストを答えることをボイコットする話など、いつの時代も大して変わらないなぁ..と思ったり。 「身近にあるすきま」 ・藤と砂 後半の知り合いの言葉にはっとする。一家を支える存在として外で働いて帰ってきてるのに家にいるものからの歓迎の雰囲気がないことについて。 「これは要・不要ということだと思うんです。一日ぢゅう外にいるものは、たとえそれが一家の働き手であっても、一日ぢゅううちにいるものにとっては関係の浅い人間になって行く。だからうちのものはぼくに感興が薄くてこんななのです。でももしぼくが病気になったとすると、それも少し大きい病気にでもなったとすると、たちまちそれはぼく一人の生命から発して一家の生命、つまり生計の不安へつながって行くのです。だからそういうとき、俄然ぼくの存在は立体的に大きく膨れあがるんですね。そしてみんなが慌てて、大騒ぎがはじまります。これはおもしろいと思うんです。ぼくが健康で働いているとき、うちのものにぼくの存在はいちばん必要で大切だろうと思うのに、それは反対でそう必要ではないのですし、ぼくが病んで働けなくなったとき、うちのものにぼくの存在はいちばん不必要だろうのに、それもあべこべでぼくは必要がられ大切にみとられるんです。ぼくは、だから不断は必要度のすくない男で、異常時には必要がられるんです。おかしくてしょうがないんです。」

Posted by ブクログ

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