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大庭みな子の雨月物語 集英社文庫わたしの古典
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大庭みな子の雨月物語 集英社文庫わたしの古典

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大庭みな子の雨月物語 集英社文庫わたしの古典

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 1996/08/21
JAN 9784087484465

大庭みな子の雨月物語

¥220

商品レビュー

4.5

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みんなの感想まとめ
  • 怪異小説
  • 現代語化
  • 物語の絵画性
  • 妻の喪失
  • 執着の苦しみ
  • 自己反省のきっかけ
  • 古典文学の再発見
  • 深い情緒の描写
  • 日本文化の魅力
  • 短編作品集

この作品は、古典的な怪異小説の魅力を現代語で楽しむことができる一冊です。特に、各短編がまるで絵画のように鮮やかに描かれ、読者の心に深く刻まれます。中でも「青頭巾」では、執着の苦しさが巧みに表現され、共感を呼び起こします。また、「貧福論」からはお金に対する考え方を見直すきっかけを得ることができ、思わず自分自身を振り返る瞬間もあります。さらに、著名な作品に加え、あまり知られていない春雨物語の一部も収められており、読者にとって新たな発見があるお得感も魅力の一つです。大庭みな子による現代語化が、古典の新たな魅力を引き出しています。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2025/01/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『雨月物語』といえば上田秋成の作品ですが、それを大庭みな子が現代語訳をしたので『大庭みな子の雨月物語』という書名となっています。 これは「わたしの古典」という、女性作家が古典文学を現代語訳するシリーズの中の一冊で、例えば『田辺聖子の乞食』『永井路子の方丈記/徒然草』などがあります。 『雨月物語』については、子どもの頃から大人になってまでの間に何冊か読んではいます。 今回は同時収録の『春雨物語』が気になって読みました。 とはいえ、『雨月物語』で一点気になったところも。 『吉備津の釜』で、捨てた妻に祟られ、家じゅうの出入り口にお札を貼り、体中に経を書いて42日をやり過ごした正太郎が、外に出ていくシーン。 私の記憶では、鶏が鳴いたから朝だと思って外に出たら、それが妻の計略だったというオチだったのですが、この作品では勝手にもう朝だと判断してやられていました。 42日も我慢できたのに、あと数時間が我慢できなかったのか? 『雨月物語』は日本や中国の寓話集からの翻案、みたいなつくりになっていますが、『春雨物語』の中のいくつかは歴史小説になっています。 それも、奈良時代後期から平安時代の初期について。 庶民が読む本として書かれたのであれば、江戸時代の庶民の間では、この時代の歴史は常識だったということになります。 しかし、雨月物語は刊行された本ではありません。 写本として残されたものが、戦後にいろいろ明らかになったようです。 上田秋成が生きたのは、ちょうど今の大河の時代。 刊行しようにもこの内容では元が取れない(彫師、摺師、何なら絵師、紙、墨や絵の具、版木などにお金がかかるので)と断られたのか。 井原西鶴を頂点とした関西の読み本文化から、江戸に中心が移行していった時代。 『血かたびら』『天津処女』などは、江戸時代の人が桓武天皇から嵯峨天皇あたりの時代をどう見ていたのかが分かって面白かった。 特に関西在住の上田秋成が、天皇が譲位することと世継ぎ問題、上皇が増えすぎることの危惧などを書いていて、江戸の人より天皇が身近だったのかなあと思ったり。 『海賊』は、土佐から都に戻る紀貫之の船を追いかけてきた海賊の話なんだけれど、菅原道真は別格として、当代有数の文学者と言われる人たち(紀貫之含む)の勉強不足を、容赦ないままに指摘して去るという痛快さ。 本当に学のある人は虐げられて、中途半端に学がある人の方が世の中をうまくわたっていくことへの痛烈な皮肉は、多分作者である上田秋成の本音と思われる。 『樊噲』だけはちょっと異色。 酒と博打に溺れ、家の金を持ち出し、追ってきた父と兄を崖から突き落として殺す主人公。 だからと言ってお金に執着しているわけではない。 気前よく人にふるまうし、逃げるときは重いからと捨てていく。 必要な時は人から奪えばいいのだから。 徹底的に暴力的で、自分勝手なのに、最後に仏道に入って大和尚となる。 えええ!? 馬琴先生、怒って! 勧善懲悪無視してるもの! 「心納めれば仏。放てば妖魔」って…。 樊噲というのは、漢の時代の武将の名前だが、この作品の樊噲は、それにあやかった自称。 どちらかと言えば『水滸伝』に出てくる魯智深(ろちしん)が近いと解説にも書いてあったけど、私もそう思う。

Posted by ブクログ

2014/07/27

古本屋で買った雨月物語 好きな作家、大庭みな子さんが現代語化したものだからもったいなくて、数年本棚に置いていた。 本棚に置いておいて、それこそもったいないことをした まるで紙芝居の絵のように、ひとつひとつのお話が脳裏に焼きつく。 特に「青頭巾」は、極まる執着に憐れを感じた。執着...

古本屋で買った雨月物語 好きな作家、大庭みな子さんが現代語化したものだからもったいなくて、数年本棚に置いていた。 本棚に置いておいて、それこそもったいないことをした まるで紙芝居の絵のように、ひとつひとつのお話が脳裏に焼きつく。 特に「青頭巾」は、極まる執着に憐れを感じた。執着は苦しいものだ。 「貧福論」の左内を見習い、お金に対する気持ちを改めようなどと思う自分に笑ってしまった。 ああお金持ちになりたい!”富貴への道は技術であり巧みなものはよく集めるが、下手なものは瓦を壊すよりかんたんに失ってしまうものだ”(145頁より) そりゃそうだなあ。

Posted by ブクログ

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