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「尖閣」列島 釣魚諸島の史的解明
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「尖閣」列島 釣魚諸島の史的解明

井上清(著者)

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「尖閣」列島 釣魚諸島の史的解明

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 第三書館
発売年月日 1996/10/16
JAN 9784807496129

「尖閣」列島

¥385

商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2012/10/06

尖閣諸島は中国の領土であるとの主張の日本の歴史家(故人)の書籍。 正直、尖閣諸島は日本の領土だと思っているが、まずは反対論の主張を受け止めないとと思って、領土問題を扱った本を数種類購入したが、本書から読了。 日本政府が1895年に尖閣諸島を日本領土に編入するかなり以前から中国...

尖閣諸島は中国の領土であるとの主張の日本の歴史家(故人)の書籍。 正直、尖閣諸島は日本の領土だと思っているが、まずは反対論の主張を受け止めないとと思って、領土問題を扱った本を数種類購入したが、本書から読了。 日本政府が1895年に尖閣諸島を日本領土に編入するかなり以前から中国の文献には尖閣列島の地名(釣魚島)が確認できるとか、江戸時代の寛政年間の三奇人と言われた林子平の『三国通覧図説』では琉球王国として扱われていないと記載があるが(地図上では中国と同じ色になっている)、まあそりゃあそうだもんな、無人島で統治されていないところだったんだから(←統治されていないところに、日本人が乗り込んだということで筆者は帝国主義的というんだけど)。 文句あるんなら、日本に併合されたときとか、終戦後に台湾が日本でなくなったときに言っとかないとな。 海底資源がある可能性があると解った時点でのことになると…。 しかし、第三書刊しか、こんな本は出版できないよな。 どこに行っても売っていなかったので、ネットで購入。

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2012/09/23

尖閣は日本固有の領土という一方的な主張を続けている政治家や専門家の狭量、日中摩擦をセンセーショナルに書き立ててナショナリズムを煽り立てる商業ジャーナリズムの無責任、知る努力を放棄して中国人の反応に眉をひそめる多くの日本人(私もそのひとり)の反知性。もちろん、この本の主張を一方的に...

尖閣は日本固有の領土という一方的な主張を続けている政治家や専門家の狭量、日中摩擦をセンセーショナルに書き立ててナショナリズムを煽り立てる商業ジャーナリズムの無責任、知る努力を放棄して中国人の反応に眉をひそめる多くの日本人(私もそのひとり)の反知性。もちろん、この本の主張を一方的に信じるのも間違った態度といえようが、日本固有の領土という根拠のほとんどが成り立たないという考証があり得ることがわかった。最初に発行されたのが1972年という時代を感じさせるイデオロギッシュな筆致はカッコに入れて、虚心坦懐に読むべき良心の労作だと思う。

Posted by ブクログ

2010/09/25

日本の領土である尖閣列島近海での密漁は許し難い犯罪行為であり、ただちに捕まえた海上保安庁の巡視船はあっぱれで、船をぶつけた船長は刑務所にでも入れて反省を促し、中国政府に対しては断固とした態度で、その大国ぶった無茶ぶりを批判しなければますます図に乗るばかり。それにしても、中国もやけ...

日本の領土である尖閣列島近海での密漁は許し難い犯罪行為であり、ただちに捕まえた海上保安庁の巡視船はあっぱれで、船をぶつけた船長は刑務所にでも入れて反省を促し、中国政府に対しては断固とした態度で、その大国ぶった無茶ぶりを批判しなければますます図に乗るばかり。それにしても、中国もやけに小さな国になったもので、三流いや四流の遅れた賤しい国に成り下がったものだわ。・・・・などという感想を抱きつつ、書斎に入って歩き回っていて、ふと何気なく一番奥の歴史書の片隅を見たら、偶然この本の背表紙が目に飛び込んで来て、十数年ぶりの再会をしました。私が読んだのは高2のときでしたがまったくすっかり忘れてしまっていました。9年前の2001年11月23日に87歳で亡くなった歴史学者の井上清は、この本の初版本・元本を今から38年前の1972年10月に現代評論社から上梓しましたが、彼は本書で、尖閣列島は日本が日清戦争の勝利に乗じて、どんな条約も交渉もなしに清国から盗み取ったもので、国際法的にも無効であると言っています。つまり、この前の戦争よりもっと前の軍国主義の略奪した負の遺産というわけです。なんということでしょう、メディアの伝える客観的判断が正しいとばかり思っていた私は、いつのまにか皇国史観ゴチゴチの軍国主義まる出しの考え方・感じ方をしていたということです。中国政府の、木で鼻をくくったような国際社会のルールを無視した言動は、いかにも理不尽で大人気ない子供じみた勝手なものにみえたのが、この事実を知った後には、そうではなくて充分納得できる精一杯の主張だと思えます。さてそれでは、ここで私たちは泥棒の論理を貫き通すべきなのか、それとも良心的な歴史的改悛をして返還すべきなのか?豊かな漁業資源や石油資源にけっして誘惑されないで結論付けるのは難しいかもしれません。

Posted by ブクログ