ワルガキと満月の人魚 地獄堂霊界通信 ミステリー&ホラー文学館3

香月日輪(著者), 前嶋昭人

• 販売会社／発売会社: ポプラ社
• 発売年月日: 1996/08/28
• JAN: 9784591051382

商品レビュー

2011/04/29

シリーズ中、結構異色な話になるんじゃないかな、という感じの「満月の人魚」
読み終わった後に、ネットで「満月の人魚」の画像を検索して見ちゃいました。
見たら、しんみりに近いような、でも違う感慨が胸を刺しました。

切ない恋の話でしたね。
恋だけじゃないけど。
三人悪とは関係なかったとしても、すごく好きな話です。
話も好きだけど、全体を流れる静かな切なさと云うか、そういう感じが寄せる波のように静かに寄せて返る感じと云うか…。

マッキーは既に大人の域にいる人なのに、いい意味で大人の縛りがない人ですね。
ミッタンのように三人悪の三人悪たる活動の数々が骨身に沁みる前に、不思議に出会って知ったからかもしれないけど。
彼らがすごい力を発揮する術者の端くれだと知っていても、なかなかああした弱音は吐けないよ。
それを受け止める三人悪にも大人ぶる様子を見せず、でも大人の視線で見守ることも忘れていなくて。
竜也兄とは別の意味で、いい男だなぁと思います。
ある意味、あまり分かりやすくないいい男。

にしてもマッキーとエリの恋は本当に切ない恋だった。
でもそれ故に綺麗ではかなくて。
日向と月代の愛とは対照的な、でも非常に近いところもある恋。
こんな恋をしたマッキーは、一生独身かもなぁとか思いながらも、この経験があるからこそ、相手も自分も幸せになれる結婚が出来るかもしれないとも思う。
どっちにしろ晩婚だろうけど。

で、密かにMPVだと思うのは、ミッタンの彼女の祥子さんですよね。
年上の彼女で、甘え上手でもあり、それでいて支えるところはちゃんと支えていて。
その祥子さんの鳥居の話には、初読からグッと惹きつけられました。
いい女です、祥子さん。
似合いだけど、ミタンにはちょっと勿体ないとも思う（笑）

ちなみに本の見返し部分のイラストは、全シリーズ中でこれが一番好き！
石に乗って月を向こうに飛ぶ三人悪。
ホントにホントに大好きなイラストです。

2010/06/25

工事現場で見つかった怪しげな大きな石。
それを金儲けに使おうと企む大人。
そしてその『石』について頼まれた大人と、それに力を貸す子供。
うん、頼まれた大人はちゃんと覚えてますよｗ

今回の恋愛話は、頼まれた大人編。
しかし最近、あなたは本当に子供ですか？　と
問いたくなる知識満載の参謀が…ｗ
赤不浄もそうですが、赤外線ｗｗ

していた事、しでかした罪。
反省しなさいよ～な内容ならば簡単ですが
奥が深い話です。
しかし注目すべき所はET状態！
空を飛ぶのは永遠の憧れです♪