女子大は憲法違反か!?

加藤大地(著者)

• 販売会社／発売会社: 三一書房
• 発売年月日: 1996/10/15
• JAN: 9784380962868

商品レビュー

2009/07/22

女にしか入学を許されない女子大は憲法14条に反するのではないか??

もともと女子大は大学が男のものだった時代に、女子に教育を受けさせるために作られたもの。
だが共学にも男女平等に入学できる今、女子大の存在意義は??また女子大の実態は??

1996年に書かれたから結構現状とずれていが、『女子大とは何か』知る上で面白い！

女子大の教授について、
●東大・京大等の天下り教授
●その学校の出身者
●公募によって教授になった者
最後は問題ないけど、厄介なのが上の２つ!!
女子大の教授は有名大学教授のお下がりともとれる??!

もっと厄介なのは『純粋培養』された『オバタリアン』教授。彼女たちの中には小学校からその学校の付属で、学校以外の世界を知らない人もいる。
結婚も就職活動も育児も恋愛もしたことがない人に教育者の資格があるのか??
そもそも『女子大』は女として必要な素養を身に付けるところでもあるよね。
だけど男のいない世界で、性別不明(笑)なオバタリアン教授が何を教えられるのか。
恋愛を知らない人間が、万葉集を研究できるのか。

また女子大はごく一流どころをのぞいてコネがないと就職は難しい。
結婚した方がよっぽど安定した生活を送れる。
さらに女子大だと入試偏差値関係なく有名大学の男と付き合える、というかむしろ共学より有利。
男も学歴で優位に立ちたいだろうしね。本書では玉の輿に乗るコツも書いてある！笑

そんな女子大も今は共学の滑り止め的要素が強く、第1志望で入ってくる子は少ないんだそうな。
よく言われるのは
・理系や社会科学系統の学部が少ない
・小規模で高校の延長みたい。
ということ。
だが『男がいない』というのも切実な理由ではないか??と。
女子大の子はバイトやサークルでいろんな男と会って、男を見る目を養うべきである。結婚による幸せと入試偏差値は比例しない、と。

私も受験ではいわゆる『御三家』の女子大を全部制覇したから興味深かった！『入試偏差値が同レベルの共学よりも聞こえが良いから』という理由(笑)
今の大学に入れれば併願校なんてどこでもいい、とほざいていました。でも梅子先生の弟子入りも魅力的だったな、とは時たま思う。
そして共学でも男を見る目が養われているのかどうか^^;
結婚や恋愛による幸せと入試偏差値は比例しないよねー。