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春信殺人事件 美術探偵 仙堂耿介 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 1996/05/20 |
JAN | 9784334722326 |
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春信殺人事件
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春信殺人事件
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安本物産が購入したという鈴木春信の12枚組の浮世絵。しかしそれを買い付けたという美術通とされる遠藤とともに、浮世絵は行方不明となった。安本物産の描けたという保険金は7億円。耿介は、浮世絵の奪還と真贋を確かめるべく、沿道の足取りを追った。 東北ミステリ小説家の高橋克彦のため、のっ...
安本物産が購入したという鈴木春信の12枚組の浮世絵。しかしそれを買い付けたという美術通とされる遠藤とともに、浮世絵は行方不明となった。安本物産の描けたという保険金は7億円。耿介は、浮世絵の奪還と真贋を確かめるべく、沿道の足取りを追った。 東北ミステリ小説家の高橋克彦のため、のっけから花火大会(秋田だっけ?)で始まり、盛岡での行動というところで、そのまま東北で過ごすのかと思いきや、東京へ飛び、ニューヨークへという予想外の展開へ。 そしてもっと意外なのが、「殺人事件」と銘打っている作品にも関わらず、全然人が死なないんだなこれが。耿介が?みどりが?というか、檜山あたり死ぬよね、一番死にやすいよね?といろいろ考えて読むのだが、全く死なない。 最終的にも、ほとんど死ななかったのは、意外だったが、読み終えたあとにも印象は良かった。 一方で、春信の浮世絵の謎、さらには弟子の司馬江漢の話など、会話中心に描いていたところが際立って見える。本作を書くために綿密な取材はしたのだろうが、美術をガッチリと書いてきた人でないため、少々薄っぺらいところもあるかと思う。 無駄にヤクザよりも強い腕っぷしであるとか、最後に長々と告白するとか、やりすぎなところもあるので佳作といったところか。しかし、最近ミステリは読んでいなかったうえ、軽めに楽しめる良作であった。
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