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レコンキスタ 中世スペインの国土回復運動 刀水歴史全書39

D.W.ローマックス(著者), 林邦夫(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 刀水書房
発売年月日 1996/04/15
JAN 9784887081802

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2016/02/01

レコンキスタの魂を分けてもらい元気になろうと思ったけど、普通にハイレベルな学術書でした、私が悪うございました。 中学レベルの世界史ですら怪しい人には全くついていけない。中世ヨーロッパ史などを研究している人向けか? とはいえ、我慢して読んだら色々収穫はあった。 まず、街を征服...

レコンキスタの魂を分けてもらい元気になろうと思ったけど、普通にハイレベルな学術書でした、私が悪うございました。 中学レベルの世界史ですら怪しい人には全くついていけない。中世ヨーロッパ史などを研究している人向けか? とはいえ、我慢して読んだら色々収穫はあった。 まず、街を征服する際、略奪する戦利品として、羊に相当の価値があったことは面白い。戦争で荒廃した土壌では作物は育てにくく、かつ、育てても次のイスラム教徒の襲撃で燃やされるからとのこと。征服者は広大な農地よりも、いざというときに屋内に隠せる羊を好んだのだ。 また、皮肉なことにレコンキスタが進むにつれ、改宗を余儀無くされたイスラム教徒の不満が募り、グラナダを落としレコンキスタが完了する頃には、イスラムの反乱というスペインの衰退が既に始まっていたというのは何たる皮肉。 西暦718年に始まり、1492年に終わった、長きに渡るレコンキスタが、スペインないしはヨーロッパの歴史に大きなインパクトを与えたのは間違いない。 イスラム文化からキリスト文化へとシフトした経験は、知見を融合させ、科学を進めた。アラビア語をラテン語に翻訳する機能をスペインが持ち合わせていなかったら、ヨーロッパの化学はどうなっていたのか? グラナダを征服したスペインは、モロッコに帆を進めることなく新大陸(南北アメリカ)を開拓した。コロンブスのアメリカ大陸発見よりグラナダを落とすのが早かったら、テキサス以南のラテンアメリカ文明はどうなっていたか? 歴史の偶然に想いを馳せる。

Posted by ブクログ

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