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ビザンツ皇妃列伝 憧れの都に咲いた花

井上浩一(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 1996/03/25
JAN 9784480857316

ビザンツ皇妃列伝

¥990

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2011/03/27

8人の東ローマ皇帝の妃の列伝。 1 アテナイス=エウドキア 401-460 テオドシウス2世妃 2 テオドラ 497ca-548 ユスティニアヌス1世妃 3 マルティナ 605?-641以降 ヘラクレイオス妃 4 エイレーネー 752ca-803 レオーン4世妃、女帝 5 テオ...

8人の東ローマ皇帝の妃の列伝。 1 アテナイス=エウドキア 401-460 テオドシウス2世妃 2 テオドラ 497ca-548 ユスティニアヌス1世妃 3 マルティナ 605?-641以降 ヘラクレイオス妃 4 エイレーネー 752ca-803 レオーン4世妃、女帝 5 テオファノ 941ca-976以降 ロマノス2世妃 6 エイレーネー・ドゥーカイナ 1067-1133? アレクシオス1世妃 7 アニェス=アンナ 1171/2-1204以降 アレクシオス2世妃 8 ヘレネ・パライオロギナ ?-1450 マヌエル2世妃 東ローマ帝国の皇妃なんて、テオドラしか知らなかった(それも主にラヴェンナのモザイクとダンナのおかげで)が、考えてみれば、皇帝だって、ほとんど知らないも同然なのだった。 残された記録は断片的で、しかも5世紀から15世紀の長きに渡るその社会の仕組みや情勢についての知識が乏しいため、この8人について紹介されても、あまり全容はわからないのであった。それなりに事績が辿れて、シロートにも面白いエピソードを持っている人を選択したのだろうから、どれもドラマチックで、ええっそんなことが! それからどーなったの!? と思わせるんだけど、この先(ウィキの先w)この好奇心をどうやって満たせばよいんだろ、という感じ。 テオドラが皇妃になった後貞淑だった件について、「皇妃の地位を失いたくないという保身術なのか、もう男には飽き飽きしていたのか、それとも立派な皇妃を演じ切っていたのだろうか。」とか書かれているが、そんなの、趣味で売春してたわけじゃなく、生活のため必要に迫られてやってたんだから、そんなの必要なくなったらやるわけないじゃん、という、一番妥当な推論が挙がっていないのが驚き。男学者の限界か? 「一晩に最高三十人も客を取った」(30人は物理的にムリだと思うのでウソだろうが。1人10分で処理してっても、休憩なしで5時間かかるんだよw)というような商売をさせられてて、サービスする側にとって快楽であるはずないだろが。ってことですね。 おじ皇帝と結婚したマルティナについて、神聖ローマ皇帝一族では、おじ/姪婚が頻発しているので(時代はずれているが、近親婚禁忌のルールは原則同じ)、嫌悪感への差異が興味深い。しかし責められるのは皇帝のほうで(既に皇帝で、40~50歳のおっさんで、再婚で、一方姪は15歳くらいで親もいないんだか後ろ盾にならない状況だから、おじさんに主導権があって、姪には拒否権がないのが明らか。大人同士のクラウディウスとアグリッピナのケースとはまったく違う。)皇妃が責められちゃうなんてひどいよね。皇帝も自分が年寄りなんだから、自分が死んだ後どうなるかとか考えて行動しろよ。 それにしても、一夫一婦制の東ローマ皇帝の宮廷に、なんで宦官が必要なんだろ?? 一夫多妻制で大勢の妻妾及びその候補が後宮に囲われている場合に後宮を運営する男性スタッフに宦官を配するのはわかるけど、そもそもそういう後宮はないわけだよね? イスラム国の影響なんだろか。

Posted by ブクログ

2009/07/13

約1千年続いたビザンツ帝国。古代ローマ帝国の伝統に厳格なキリスト教が加わり、独特の文化が花開いたコンスタンティノープル。その宮廷を生きた女性達の記録は残念ながら男性優位の社会では少ないが、その数少ない史料から読み解いた8人の皇妃達の物語が記されている。踊り子で娼婦上がりの皇后テオ...

約1千年続いたビザンツ帝国。古代ローマ帝国の伝統に厳格なキリスト教が加わり、独特の文化が花開いたコンスタンティノープル。その宮廷を生きた女性達の記録は残念ながら男性優位の社会では少ないが、その数少ない史料から読み解いた8人の皇妃達の物語が記されている。踊り子で娼婦上がりの皇后テオドラ、孤児から皇妃となったエイレーネー、酒場の娘テオファノなどまるでシンデレラストーリーを体現したような女性が多いのもビザンツ帝国の特徴だろうか。美人コンテストならぬ皇妃コンテスト上がりの皇妃もいてそれもまた身分に囚われず実力で皇帝に成り上がるビザンツ帝国の慣習や価値観を見るようで面白い。面倒な外戚勢力を排除するため、わざと皇妃は身分の低い者や係累がいない者を選んだという国策は納得。しかし時代が下るにつれて外敵に悩まされ続けると国策として縁戚関係を結ぶため外国人の皇妃が多くなる。時代に翻弄された皇妃、たくましく権謀を巡らせた皇妃を比較的中立な視点から知ることができる興味深い本だった。

Posted by ブクログ

2006/05/22

 ビザンツ帝国千年の歴史を皇帝ではなく、皇妃を中心に据えたところが凄い。はっきり言って、この本以外でエピソードが語られることはないだろうというマイナーな皇妃も多く、非常に知的好奇心を刺激される。  各時代無数にいる皇妃たちの中から、時代的に偏らないように、そして各時代を代表するよ...

 ビザンツ帝国千年の歴史を皇帝ではなく、皇妃を中心に据えたところが凄い。はっきり言って、この本以外でエピソードが語られることはないだろうというマイナーな皇妃も多く、非常に知的好奇心を刺激される。  各時代無数にいる皇妃たちの中から、時代的に偏らないように、そして各時代を代表するような8人を選び出した著者の学識には驚かされる。無数の外国語史料を紐解かねば書けまい。それでいて文章は平易で読みやすい。日本で最も面白いビザンツ帝国入門書だと思う。ビザンツに興味がある人は必読。

Posted by ブクログ

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