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北京好日(下)
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 芙蓉書房出版 |
| 発売年月日 | 1996/05/01 |
| JAN | 9784829501641 |

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1939年にニューヨークで発売され、翌年には早々に日本語に翻訳されて物議を醸した小説。こんかいは必要あって下巻から読んだが、それでも十二分に楽しめた。上巻もちゃんと読み通さねば。 下巻はおおよそ1920年代から1938年初めまでの時間を描く。日本語の戦記テクストで出会ってい...
1939年にニューヨークで発売され、翌年には早々に日本語に翻訳されて物議を醸した小説。こんかいは必要あって下巻から読んだが、それでも十二分に楽しめた。上巻もちゃんと読み通さねば。 下巻はおおよそ1920年代から1938年初めまでの時間を描く。日本語の戦記テクストで出会っていた場所を、あらためて中国側の視点から見直すことは必要だし重要だと痛感させられた。盧溝橋事件以降の展開のなかで、作中のヤオ家・曽家それぞれに不幸が訪れ(曼?は日本軍兵士の性暴力によって殺害される)、木蘭は重慶への「大移動」に参加する。 また、木蘭が戦争直後まで住んでいた杭州には中支軍報道部が置かれ、火野葦平『花と兵隊』の部隊ともなった。中国におけるアヘン・麻薬の問題と「冀東政権」とのかかわりについても、多くを教えられたように思う。 同時代に『北京好日』を読んだ中野好夫は、このテクストを重慶政府のプロパガンダと指弾した。たしかにこの小説は、例の『LIFE』の写真や、宋美齢の活動とあわせ、日中戦争期のアメリカにおける対日感情・対中感情に大きな影響を与えたはずである。しかし、たしかにここには、「大河小説」と呼ぶにふさわしい壮大な物語世界が展開されている。谷崎潤一郎が、『細雪』を書く際にこのテクストを意識したのも、なんとなく理解できるような気がする。
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