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ゴルゴン 幻獣夜話 ハヤカワ文庫FT
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 1996/02/29 |
JAN | 9784150202170 |
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ゴルゴン
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
世界幻想文学大賞受賞…
世界幻想文学大賞受賞の表題作。人狼、ユニコーン、ドラゴンなど幻獣をテーマに奔放な想像力と千変万化の語り口で織り上げる、めくるめく幻想短篇集。たまらなく美味しい一冊です。表題作と「白の王妃」がおすすめ。
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幻獣を主な題材にした短編集。 とはいっても、夢見がちなおとぎ話などではなく、背にひやりとしたものが這うような話であったり、胃の下のあたりにいつまでも残るような話であったりもする。 決してこの手につかむことのできない美しいものを目の当たりにした時のように、恍惚とわずかな絶望感にとら...
幻獣を主な題材にした短編集。 とはいっても、夢見がちなおとぎ話などではなく、背にひやりとしたものが這うような話であったり、胃の下のあたりにいつまでも残るような話であったりもする。 決してこの手につかむことのできない美しいものを目の当たりにした時のように、恍惚とわずかな絶望感にとらわれながら読むこの快感。 文章的な美しさはもちろんのこと、「白の王妃」や「ドラコ、ドラコ!」のようにアイロニーたっぷりのミステリめいた話も面白い。 時折読み返したい、満足感のある一冊。
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ファンタジー短篇集。 中学のときに高校受験の休み時間に読んだ覚えがある。 たぶん、ゴルゴンというファンタジー色いっぱいの表題と、 天野喜孝のカバーに惹かれて、何も考えずに買ったと思う。 その実、中身は夢と冒険のファンタジーと程遠く、 大人向けの深淵な世界観がある話ばかりだ。...
ファンタジー短篇集。 中学のときに高校受験の休み時間に読んだ覚えがある。 たぶん、ゴルゴンというファンタジー色いっぱいの表題と、 天野喜孝のカバーに惹かれて、何も考えずに買ったと思う。 その実、中身は夢と冒険のファンタジーと程遠く、 大人向けの深淵な世界観がある話ばかりだ。 久しぶりに読みたくなったので、 amazonで見てみたら中古が10円で購入できた。 ゴルゴンが住むという孤島に興味本位で 降り立った男の立場を借りて話が進む。 島にゴルゴンは本当にいるのだろうか。 少なくとも言えるのは この話は「見るものを石に変える」というゴルゴンの魔力をまとっていて、 読む者の柔く未熟で脆い部分を確かに石化させる。 ゴトリと腹の中に異物感を感じさせるような読後感には 後に引く魅力がある。 短篇集の中にあって「ゴルゴン」は頭一つ抜けた面白さがあるが、 どの話も独自の雰囲気があって面白い。 再読にあたってとくに、 「ドラコ、ドラコ」 「白の王妃」 がとても良いと感じた。 「ドラコ、ドラコ」はファンタジーの定番ドラゴンが登場するので、 テーマだけでゲーマーとしては心踊るのだが、 フタを開けると見苦しい歯車がまわる舞台裏を除くような話。 「白の王妃」は白と黒のシンプルな色彩描写と 人間の業と終焉についてが短い話にまとめられている。
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