ワルガキと魔女の転校生 地獄堂霊界通信 ミステリー&ホラー文学館1

香月日輪(著者), 前嶋昭人

• 販売会社／発売会社: ポプラ社/
• 発売年月日: 1996/04/01
• JAN: 9784591049730

商品レビュー

2011/04/29

魔女の末裔、流華登場！
タカビーなのは覚えていたんだけど、いやー、最初はこうだったっけと読み返して思いました。
自分でも流華は好きでよく書いていたし、友人の描く流華も好きだったので、そっちのイメージの方が先行した模様。

三人悪との衝突以上にカンナのカミナリがすごくらしくって、ああ日向も厳しくもしあわせに生きていたんだなーと思えるクライマックス。
カンナという友人を得られた流華には、ホントに良かったねと言いたいです。

で、この後ソーちゃんこと蒼龍が出てくるのが楽しみで楽しみで。
流華と蒼龍の二人のことを考えると、いろいろと妄想がもくもくと！
小さな女の子の小さいながらの真摯な想いと、それを微笑ましく思いつつも余裕で小さい子扱いしていた男が、気が付けばそんな扱いをしていられないくらい成長してしまった相手に対峙する羽目になる展開がすごく好きなので、いつかはそういう二人になるといいなー…と自分の妄想の中で思います。
本編では勿論ないですが！

そして神隠しの話の神は、もうまさしくこういう感じだろうなぁと。
全部が全部じゃないけれど、感覚としてそうだと思います。
人間の感覚のレベルでは全容を捉えることすら難しい神。
人はもっとそれを知るべきなんじゃないかと思いますが、まず接触点がないからなー。
あっても大変だけど。
知らずに逆鱗に触れることは、ホント勘弁してほしい。
というか、逆鱗に触れたら、もう瞬時に存在しては居られないと思うけど。

神の話はともかく、ストーリー自身もすごく好きな話です。
さすがは三人悪。
そしてその三人悪を教師の視点を逸脱しないながらもちゃんと認めつつ、教師の分を守っている石坂先生に密かに脱帽です。
見習えよ、ミッタン（笑）とつい思っちゃいます。
翻弄されている場合じゃないよ。
まあ、愛されているとも言えるけど。

2010/06/20

今回は魔女！？　の前に、遠足話。
そういえばよく言われてましたね、神隠しって。
昔起こっていたそれは、本当に神隠しだったのか
それとも失踪だったのか誘拐だったのか…。
とはいえ、神隠しって７歳までの子供に起こるものだったような…。

題名の魔女たる転校生の少女ですが…転校した事はないですが
気持ちはわかります。
自分が特別だという認識は誰しもありますが、本当に特別なわけで
別れたくないのに別れて一人ぼっち。
しかも最初からやり直し。
人間誰しも、慣れ親しんだ環境に居たいものです。

とはいえ、本性（？）には爆笑でしたがｗ