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Xのアーチ
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Xのアーチ

スティーヴ・エリクソン(著者), 柴田元幸(訳者)

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Xのアーチ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 1996/12/13
JAN 9784087732627

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商品レビュー

4.3

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2016/11/15

X地点,歴史や人生の分岐点.黒人の奴隷サリーの愛か自由かの選択が,選ばれなかった世界をも巻き込んで,過剰な宇宙を形成する.フランス革命後のアメリカ,宗教の支配する永劫都市,ベルリンの壁崩壊後のベルリン,どこも現実の時間軸や世界から大きく,微妙に違えて目くるめく妄想宇宙を構築した....

X地点,歴史や人生の分岐点.黒人の奴隷サリーの愛か自由かの選択が,選ばれなかった世界をも巻き込んで,過剰な宇宙を形成する.フランス革命後のアメリカ,宗教の支配する永劫都市,ベルリンの壁崩壊後のベルリン,どこも現実の時間軸や世界から大きく,微妙に違えて目くるめく妄想宇宙を構築した.エッチャーの愛が哀しい.

Posted by ブクログ

2015/08/30

トマスとサリーのラヴ・ストーリーなら簡単だった。 白と黒。支配と隷属。規律と自由。 相対するものが惹かれあい、内包し、反発し、消滅する。それだけ。 生まれ変わっても惹かれあい、内包し、反発し、消滅する。だけだったかもしれない。 愛しているから全てを支配したい。または全てを委ねた...

トマスとサリーのラヴ・ストーリーなら簡単だった。 白と黒。支配と隷属。規律と自由。 相対するものが惹かれあい、内包し、反発し、消滅する。それだけ。 生まれ変わっても惹かれあい、内包し、反発し、消滅する。だけだったかもしれない。 愛しているから全てを支配したい。または全てを委ねたい。 愛しているから全てのことから解放してあげたい。または全てのことから自由でありたい。 しかし、モナが、ウェイドが、エッチャーが、サリーの娘ポリーが、ゲオルギーが、時間も空間もランダムに、現れては消えていき、消えたはずなのに現れる。 アメリカ人作家エリクソン(本人?)すら、登場してはさくっと殺されてしまう。 なに、これ? 誰が、何に、どう係わっているの? 消失したところから始まる存在。 娘より幼い母。 ひと廻りして最初に戻ってしまう話は、けれど同じ最初にはならず、メビウスの輪のようにねじれていく。 これはマジック・リアリズムなの? それともSF? 科学と詩は隣同士にあると湯川博士が言うのなら、純文学とSFも隣同士にあるのかもしれない。 日本の純文学では見かけない構造だよね。 強いて言うなら古川日出男?←彼が純文学なのかもよくわかりませんが 一ひねりして最初に戻った物語が、もう一度巡ってきたときはひねりが二つになり、さらにもう一度…。 どんどんひねりの間隔が短くなってきたとき、それが消失した一日Xなのか…な。 “時間の虫食い穴の向こう側に何が現れるか。それは科学の領分であるのと同じ程度に、想像力の領分でもある。” Xの彼方に救済はあったのか? 空漠の中にも、救済はきっとあったと信じたいのだけれど。

Posted by ブクログ

2012/06/25

いやあ、寝かした寝かした。1997年に購入してから約15年、読み終わって「なんで今頃?」と思わず自問自答してしまう、まさに20世紀を終える時期に読むべき本だったなという感想を吐かざるをえない、そんな本でした。 といいつつ、 始まって長々と続く現実的、歴史的描写に、あれ?なんか...

いやあ、寝かした寝かした。1997年に購入してから約15年、読み終わって「なんで今頃?」と思わず自問自答してしまう、まさに20世紀を終える時期に読むべき本だったなという感想を吐かざるをえない、そんな本でした。 といいつつ、 始まって長々と続く現実的、歴史的描写に、あれ?なんかちょっと違うなあと思い始めていたら、来たきた来たーー!50ページを超えたあたりから時空を捻じ曲げ飛び越えて、何が入れ子なのかどこがどこと繋がってるのかわからないまま、SF的でもあり観念的な文章(官能的でもあるけど)が続く箇所もあるれど、しかしながらすごく読みやすい。きちんと今いるところを理解してればちゃんと連れてってくれるところに連れて行ってくれる、そんな感じでどんどん読み進んでいけました。 最後に至って収束する件はさすがとしか言いようがなくって、そこかしこに見え隠れしていた死のイメージがオルフェウスのメタファーを伴って現れてきたのにはゾクゾクしました。寝かしてすまんかったです。

Posted by ブクログ

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