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ヴェネツィア 水の迷宮の夢
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ヴェネツィア 水の迷宮の夢

ヨシフ・ブロツキー(著者), 金関寿夫(訳者)

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ヴェネツィア 水の迷宮の夢

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/
発売年月日 1996/01/16
JAN 9784087732399

ヴェネツィア

¥220

商品レビュー

3.3

8件のお客様レビュー

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2022/10/29

①文体★★★★★ ②読後余韻★★★★★  この本は著者が17年間冬のヴェネツィアを訪れた滞在記となっていて、エッセイとも私小説とも読むことができます。  本では著者によるヴェネツィアの心象風景が水と光をモチーフに描かれ、断片的な挿話が幾千もの水路でつながっているかのように展開さ...

①文体★★★★★ ②読後余韻★★★★★  この本は著者が17年間冬のヴェネツィアを訪れた滞在記となっていて、エッセイとも私小説とも読むことができます。  本では著者によるヴェネツィアの心象風景が水と光をモチーフに描かれ、断片的な挿話が幾千もの水路でつながっているかのように展開されます。それらはヴェネツィアの都市そのものを彷彿させます。ヴェネツィアへ行かずして文章で味わえるこの本には、多くの隠喩が織り込まれ、著者の辛らつなアイロニーに満ちています。

Posted by ブクログ

2018/05/19

17年にわたる冬のヴェネツィアの旅の記憶を、「水の迷宮の夢」(副題)として結晶させた一冊。気ままなようでいて周到な計算を感じさせる断章の連なりは、迷路のようなヴェネツィアの街路や水面の影のように美しく、捉えどころがなく‥ただ、詩的ではあっても感傷的ではない。その辛口な味わいに痺れ...

17年にわたる冬のヴェネツィアの旅の記憶を、「水の迷宮の夢」(副題)として結晶させた一冊。気ままなようでいて周到な計算を感じさせる断章の連なりは、迷路のようなヴェネツィアの街路や水面の影のように美しく、捉えどころがなく‥ただ、詩的ではあっても感傷的ではない。その辛口な味わいに痺れる。 超美女、ミノタウロス、ほの暗い鏡の迷路、その果てに設えられた秘密の寝室。記憶、視線、冷気、灰色に閉ざされた冬の街。「ぼく」が見つめる辛子ー蜂蜜色の瞳。 道具立てとムードは完璧、ストーリーらしいストーリーがなくても平気‥ではあるのだけれど、この種の読書には彫琢された日本語が欠かせない。いやいや、この種の文章は読者が耽美に浸るためにある、とまでは言わないけれど、例えばこういう翻訳はどうかと思ってしまう。 「もしも今、読者諸君が閉口しているとすれば、それは他でもない、こういう創作上のなんじゃもんじゃが、そのうしろにあったからである。」 なんじゃもんじゃ‥。そう訳す必然は、ほんとにあったのかい‥。 翻訳次第では星5つの可能性もあったと思う。筆者がノーベル文学賞受賞作家ということを差し引いても、惜しい。(2018.5.16読了)

Posted by ブクログ

2013/12/30

ふらりと立ち寄ったCOW BOOKSにて購入。作品の魅力よりもブロツキーという存在を知り、その経歴に魅力を感じたのが購入の原動力だった。

Posted by ブクログ

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