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昭和歳時記 文春文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 1996/10/10 |
JAN | 9784167169312 |
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昭和歳時記
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
今の時代からは想像で…
今の時代からは想像できない古き良き時代の東京の下町の情景とそれにまつわる著者の思い出を描くエッセイ。
文庫OFF
古本で購入。 昭和2年に日暮里に生まれた吉村昭が、少年時代の思い出を綴るエッセイ集。 挿絵がなかなかいい味を出してる。 読んでいておもしろいのは、郷愁を感じながらも過去を美化しない著者のスタンス。 吉村は「古き良き」という言葉を「浅薄な過去を美化する言葉」として嫌う。 科学の...
古本で購入。 昭和2年に日暮里に生まれた吉村昭が、少年時代の思い出を綴るエッセイ集。 挿絵がなかなかいい味を出してる。 読んでいておもしろいのは、郷愁を感じながらも過去を美化しない著者のスタンス。 吉村は「古き良き」という言葉を「浅薄な過去を美化する言葉」として嫌う。 科学の発達で家事の手間が省けるのは大変結構、煤煙に悩まされない電車もまた素晴らしい。 そうした想いの裏にあるのは、技術や知恵を駆使して社会生活を発展させてきた人間に対する讃歌かも知れない。 吉村によって語られる昭和前期は、決して暗くない。 生まれ育った街が空襲によって焼亡するという壮絶な体験をし、肺を冒され死の淵を覗くような体験をしたものの、そこにあるのは温かみのある豊饒な人間らしい世界だ。
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