チリの地震 クライスト短篇集 河出文庫

ハインリヒ・フォン・クライスト(著者), 種村季弘(訳者)

• 内容紹介: 内容:チリの地震.聖ドミンゴ島の婚約.ロカルノの女乞食.拾い子.聖ツェツィ-リエあるいは音楽の魔力.決闘.話をしながらだんだんに考えを仕上げてゆくこと.マリオネット芝居について
• 販売会社／発売会社: 河出書房新社/
• 発売年月日: 1996/10/04
• JAN: 9784309461625

商品レビュー

2010/05/28

『こわれがめ』で有名…

[文庫ＯＦＦ]

『こわれがめ』で有名な古典主義とドイツ・ロマン派の孤高の詩人であり劇作家であるクライストの短編集です。天変地異やペスト、火災、植民地暴動を背景とした人間たちの悲劇的な物語を、完璧な文体と完璧な短篇技法で叙事詩にまで高めた傑作です。あまり有名ではないですが、読んでみる価値は十分あると思います。シュトルムよりいいです。

2021/02/12

劇作家にして詩人。クライスト。

生まれはプロイセンだからドイツか。
いやー。ラテンアメリカとかペドロパラモとかを思い出しつつ読んでました。

天変地異や、ペスト、火災、植民地暴動ととにかく急展開で激しくてついていけず息切れしました。

ながめの2篇、短編6篇、エッセイ2篇で。
表題のチリの地震は3回は読んでみました。

『はなしをしながらだんだんに、考えをしあげていくこと』長い表題のこのエッセイ。
身内だからか若干妹をこばかにしているようにも感じたが唯一、読めない言葉もとくになく語り口調でクライストの頭の中のまとめみたいで読みやすかった。
あとは難解で1回読んだぐらいじゃどんな話だったっけ？となりました

2013/10/29

河出文庫って素晴らしい。これで700円てね。「O侯爵夫人」すら絶版になっているらしくとても驚いた。「ロカルノの女乞食」で度肝を抜いて下さったドイツの大作家？クライストの短編集。訳が種村氏なのがまた嬉しい。秋の長雨、ひっそりと一人、夜毛布にくるまってジメジメ楽しむのが良い。