「般若心経」生き方のヒント

ひろさちや(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本経済新聞社/
• 発売年月日: 1996/08/19
• JAN: 9784532161965

商品レビュー

2022/01/30

素晴らしい。考え方、物の見方が変わる。
「空」ってレッテルを貼って物事を見ない、判断しないこと、そしてこだわらないこと。難しいな。自分はこれまでどれだけレッテルを貼って物事を見ていたことか、反省させられる。
何度も読み返したい。

2010/09/04

布施
財物・金銭をあげること。お恵みとは違い、あげた人がお礼を言うもの。
一つのケーキを二人で食べてそのほうがおいしいと思えるような。
おいしいということは幸福になれる、もちろん二つケーキがあればそれぞれ
おいしいのです。しかし１０個ケーキがあるとすると、５個ずつケーキを
食べねばなりません。これは義務、おいしくないし不幸。
布施のこころでもっていただくケーキがおいしい。
経済的に豊かになることがかえって不幸をもたらす。
経済的に豊かになればむしろ本当の幸せがわからなくなる。

迷いというものの本質は迷う必要がないから迷う、どちらでも同じだから迷う。
どちらでもいいということが人間を迷わせる条件です。
人間は未来に対しても迷うのは未来がわからないから。
どうなるかわからない未来に対して、ああしよう、こうしようと
心配するのはムダで、取り越し苦労といいます。
般若心経では無駄な取り越し苦労をするな！と教えている。
そのときになって真剣に考えればいい。

一番重要な部分　
色不異空、空不異色、色即是空、空即是色.
物は空だ。

色…物、存在、身の回りにあるもの
そのときどきによって変化するモノサシで計っているそれが空。
モノサシはあやふや。ゴムひものモノサシ。プラスチックのモノサシは仏様。

渇愛　欲望を充足させるとかえって欲望が膨らむ。
常日頃から布施のこころを持って。

いまあるこのままの自分に満足し他人を比較しない。
今ここにこうして生きている自分という存在がほかならぬ仏様のくださったもの。

人との関係で憎しみを増大させないように問題を解決することがほとけの智慧。