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ゲシュタルトクライス 知覚と運動の人間学
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房/ |
| 発売年月日 | 1995/04/03 |
| JAN | 9784622022282 |
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ゲシュタルトクライス
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ゲシュタルトクライス
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
貸出状況はこちらから確認してください↓ https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00233363 (当館所蔵は1975年版です)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1920-30年代のドイツの医療の問題が今の日本とたいして変わらないことに驚いた。 翻訳がかっこよかった。日本語にドイツ語のルビが振ってあり、あとで調べやすくなっていた。 訳者あとがきも貴重な資料だった。ゲシュタルトクライスという概念が生まれた背景となるヴァイツゼッカーの遍歴と社会情況のかかわり、ヴァイツゼッカーの思想遍歴におけるこの本の位置づけ。 p192「両者(注:客観的なものと客観的なもの)の区別や対置はそもそも不可能」 「世界やその中の事物は空間や時間の中にあるのではない。空間や時間が世界の中にあり、物のもとにある」 p194「生命ある物質と生命のない物質の間の境界は(中略)身体表皮の境界面や細胞膜に固定せしめることができない」 p282「移ろいやすく脆い、しかも計画的に制御できない作業は、生命には何といっても固有のものである一回性の厳選でもある。主体はもろもろの一回性から構成されており、しかもこの一回性を乗越えて連続して行かねばならぬものである。」 p300「生命の消滅と生命の存続とはいわば静止を賭して同盟を誓っており、回帰とはこの同名の永遠の象徴なのである。この回帰が終りを始めに結びつけ、始めを終わりに結びつける。生成の無窮の転変の中で、永遠の回帰を示しつつ普遍の始原が、存在の静止が現出する」 「生命の秩序はかように直線にではなく円環に比すべきものではあるけれども、かといってそれは円周線にではなく円の自己回帰に譬えられるべきでもある。ゲシュタルトは次々に継起する。しかしすべてのゲシュタルトのゲシュタルトはそれらのゲシュタルトの帰結ではなく、それらのゲシュタルトが永遠に始原へと帰還しながら自己自身と出会うことである。これが、ゲシュタルトクライスの名称を選んだ無意識の理由であった。ゲシュタルトクライスとは、いかなる生命現象の中にも現れている生の円環(レーベンスクライス)の叙述であり、存在(ザイン)を求めてつぶやかれた片言である」 訳者あとがき 一九二〇年代より三〇年代にかけての情況は、まさしく「医学が病より一層病んでいると思えた」程のものであり、「数百の患者をかかえ、保険制度のビューロクラシーと医師会に依存する保険医、医療水準の低下、家庭医の消失、手術万能主義の専門医、注射と錠剤の医学、社会的問題に対する無関心、国民病となったノイローゼ、怪物的鑑定制度、キャリアづくりのための科学的研究」といった矛盾が深刻となり、そのままでは一九三三年のナチズムの革命に至ったのも無理からぬ情況であったという... ...ヴァイツゼッカーがフロイトの強い影響を受けつつも、様々の意味でフロイトの学説を克服、拡張しようと試みていることであり... ...主要な相違点は、...フロイトのごとく単に心的力動や心因性を問題にするにとどまらず、心身的力動を対象として器質疾患をも転回-転機的中断-変転という歴史的単一性の中で、つまり生活史における身体、心、精神の力動的ドラマとして把え、三者の共通の基盤としてここでも主体性なる概念を導入したこと、...他方ヴァイツゼッカーが、フロイトと共に彼の「医学的人間学誕生の生証人」と呼んだマックス・シェーラーから学んだことは、身体が人間の本質に属するのみならず、身体的なるものが精神の本質に所属することであったと言えよう... 「その最初のかすかな記憶は、哲学の巨擘デカルトが自分自身の体験を述べた逸話に宿命的に似ているので...私が一九一五年戦場で体験した、霊感の瞬間と普通呼ばれている時のことである。その瞬間、主体と客体が根源的に不分離のものであることが、いわば身体的に思索していた私に開示されたのであった。その場所に懸けてあった弾薬盒をじっと眺めていると、私はその弾薬盒であり、弾薬盒は私なのであった」( 「自然と精神」98頁) 巨擘=きょはく。親指転じて仲間内で優れた人。 弾薬盒(だんやくごう)=小銃の弾薬を携帯するための小型の箱(盒)
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木村敏氏の著作に、ある時期からかなり頻繁に登場するヴァイツゼッカーに興味を覚え、購入して読んだ。 読み始めていきなりめんくらってしまった。かなり専門的に神経学の議論が展開されており、この分野には無知なのですっかり置いて行かれそうになった。 が、さらに頑張って読み進むと、この本が凄...
木村敏氏の著作に、ある時期からかなり頻繁に登場するヴァイツゼッカーに興味を覚え、購入して読んだ。 読み始めていきなりめんくらってしまった。かなり専門的に神経学の議論が展開されており、この分野には無知なのですっかり置いて行かれそうになった。 が、さらに頑張って読み進むと、この本が凄い書物だということがわかり、感動した。 神経学、神経科医療、現象学的哲学が混交する異様な領域に位置する本書は、西洋の歴史ある心身二元論をはじめ、個と環界、主観と客観など、あらゆる二元対立を越えて「生命」なるもののうごめきを現出させようという企みなのである。 かなり難しく、とりわけ神経学上の議論になるとなかなかついてはいけないだろうが、再読三読に耐える傑出した書物だと思う。
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