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ウサギたちが渡った断魂橋(下) からゆき・日本人慰安婦の軌跡
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新日本出版社/ |
発売年月日 | 1995/05/25 |
JAN | 9784406023528 |
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ウサギたちが渡った断魂橋(下)
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
戦場という、生きるか死ぬか極限の状況で、人間は性行為を求めるんだねってことはわかった。 女は物のように、それか物以下のように扱われて、人権はなし。性病に蝕まれ、身体から悪臭を放ち、異様に腫れ、顔つきが変わっていっても治療ひとつせずに捨てられていた。 次々死に、また新しい娘が連れてこられる。 実際にあったこととして目を背けてはいけない事実だし、人間にはそんな残虐で人間性のかけらもない行動をするような一面があるのだと自覚しなければいけないと思う。許されないけれど、今のこの世の中にもまだあってもおかしくないのだろう。 韓国の方を始め、賠償を求めるのは勇気がいることだし、顔を出したり、思い出したくもないことにまた目をむけるのはなんと辛いことだろう。でもなかったことにせず、戦わないことには私たち女の魂が癒されることは永久にないのだな。 くされちんこども、絶対にゆるさない。おまえらが忘れても、女は未来永劫、末裔まで男に償ってもらう。 弱い立場、劣った存在だと思うならそんな者は滅びてよい。女を大事にしないやつら、絶滅。
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戦争と言う集団発狂の中で「国家公務公用人」として中国に渡海させられた慰安婦は、嘘とだましによって各県から数百人単位の割当で集められた。 憲兵と企業と警察がつるんで、国家のためだと言う「女子報国隊」なのど甘い言葉で口説き落とされた。と言うクダリから第二部が始まる。 この本は作者...
戦争と言う集団発狂の中で「国家公務公用人」として中国に渡海させられた慰安婦は、嘘とだましによって各県から数百人単位の割当で集められた。 憲兵と企業と警察がつるんで、国家のためだと言う「女子報国隊」なのど甘い言葉で口説き落とされた。と言うクダリから第二部が始まる。 この本は作者が足で集めた膨大な資料と個人面談によって詳しく書かれている。しかし、未だに当時の力が生きているので命の危険があり、語れない部分も多いようだ。 内容は慰安婦やからゆきさんに限らず、あめゆきさんから満州開拓団たちの悲劇と理不尽なだまし討ちの記録である。 思いもよらない「清水の次郎長」の映画とは真逆の話が浮かび上がるけれど、これも子孫が受け継いでいるので危険を伴い話すことができない。と言う。 それでも人身売買による密航者が樽詰めでアメリカに送り出されたと言う記録などがあるようです。 次郎長の縄張りでありう清水港では村岡伊平次の自伝に記されているとの事です。 明治22年では清水港が全国六位で、207人だとあります。 お上の手下となり十手を預かりながら、賭場と遊郭を仕切っていたのですから、怖いモノなしで誘拐も殺しも出来たのでしょうか。 競争の世は常に疑いと不安で満たされているようです。 作者は「おわりに」の章で、ウサギとされた人々は内外を問わず「断魂橋」を渡らねばなりませんでした。日本国内やアジアだけでなくウサギはアメリカでも通用していました。とあり。 明治以降の女郎の月賦金は、警察と知事の機密費でした。ともあり。 天皇制権力は、古い体制が利用した不浄政策を完全に利用しておったといえましょう。昭和14年より関東軍司令部補給監部が、慰安婦の二千人からの輸送に日本のやくざを付けて移送している事実や国粋右翼の田中と憲兵辻政信大尉の取引で四千人の女たちがビルマに送られたなどなど、軍権が飼いならした人物像ががうかがわれます。 麻薬、慰安婦などの外に華僑粛清に伴う強制の腑金がありますが、強奪した金品の輸送をふくめたまかないが、児玉誉士夫であり、自由党創設の七千万円基金になった(「謀殺の航跡」中島正人)事実など、日本における不浄政策は究められるべきでしょう。などとある。 環境に揺れ動く人間の生き様を見せつけてくれる。 弱い者イジメと成らざるをえない競争世界の成れの果てを見る思いがする。 なんとしても物質至上主義の心から抜け出し、 皆で楽しめる共生社会を生み出すために、 一人一人の豊かな意識状態を創らなければと思う。
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