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車椅子で夜明けのコーヒー 障害者の性
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車椅子で夜明けのコーヒー 障害者の性

小山内美知子(著者)

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車椅子で夜明けのコーヒー 障害者の性

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ネスコ/文藝春秋
発売年月日 1995/04/26
JAN 9784890368914

車椅子で夜明けのコーヒー

¥1,485

商品レビュー

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2022/04/13

eテレでやっていた『バリバラ』を観ていたら、特集が「障害者と性」だった。 そういえば、と、本の山から取り出したのが、1995年に出版された「障害者だってセックスしたい」という、率直な思いが綴られているこちらの本だった。 書かれたのは脳性マヒの小山内美智子さん。 彼女自身は一度は...

eテレでやっていた『バリバラ』を観ていたら、特集が「障害者と性」だった。 そういえば、と、本の山から取り出したのが、1995年に出版された「障害者だってセックスしたい」という、率直な思いが綴られているこちらの本だった。 書かれたのは脳性マヒの小山内美智子さん。 彼女自身は一度は結婚し、お子さんもいらっしゃるのだが、自身の性欲や見聞きした障害者たちの貧しい性環境を、奥することなく語っている。 きっと計り知れない勇気がいっただろう。 自分の体が思うように動かない車椅子ユーザーで(でも、足先はとても器用)しかも女性。 性について公に語ることはタブーとされている雰囲気のある日本ではセンセーショナルだったかもしれない。 それでも、声を上げなければ、と、使命感を持って書かれたのでしょう。 軽やかながらも、覚悟が感じられる文章だった。 (最後のT・Mさんとの文通で)性って厄介ながらも、生きていく原動力にもなりえる素敵なものだなと思った。 ただ、個々のケースでは、「これ、本当に合意か?一方の思い込み、勘違いの可能性も捨てきれんな」と、訝るものもあり、特に意思の通じにくい方との性行為は難しいな、とも考えた。 例え両者が合意であっても、パワーバランスによっては外部の人間(私のような)に、「虐待では?」と思われてしまうのも切ない。 だから、障らぬ神にたたりなし、になるのか。

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2019/02/17

障害者だって恋もセックスもしたい、と赤裸々に語るその向こうにみえるのは、障害者だけの問題ではないと言っていた。誰しも歳をとり、歩けなくなり、もしかしたらヨダレも垂れちゃうかもしれない。そのとき、セックスしたかったり、デートしたいとか望むことは不謹慎なのかという、問いかけだった。良...

障害者だって恋もセックスもしたい、と赤裸々に語るその向こうにみえるのは、障害者だけの問題ではないと言っていた。誰しも歳をとり、歩けなくなり、もしかしたらヨダレも垂れちゃうかもしれない。そのとき、セックスしたかったり、デートしたいとか望むことは不謹慎なのかという、問いかけだった。良書です!

Posted by ブクログ

2014/07/12

障害のある当事者である小山内さんが、障害者だって恋愛する、セックスもしたいと述べている本。事実、小山内さんは恋愛を経て、一度は結婚して子どもももうけている。 確かに障害があったって、恋愛もセックスもできるべき。だけど、それがそんなに人生にとって大切かというと、あまりそうも思わない...

障害のある当事者である小山内さんが、障害者だって恋愛する、セックスもしたいと述べている本。事実、小山内さんは恋愛を経て、一度は結婚して子どもももうけている。 確かに障害があったって、恋愛もセックスもできるべき。だけど、それがそんなに人生にとって大切かというと、あまりそうも思わない。恋愛もセックスもなくても、人生なんて楽しく生きられるんじゃないかと今の自分は思っている。いや、たとえ人生にとって一抹のものであったとしても、それができる自由はないといけないんだけどね。 そういうこともあって、小山内さんが愛だの、恋だの、セックスだのと云々しているところより、第Ⅱ章の自立生活を目指すT・Mさんと小山内さんとの往復書簡のほうが心に響いた。20代でも幼い子どもと同じ扱い、同じ生活、それがこの後も続くことの恐怖を感じていたT・Mさんの悲痛な思い。ゆっくりとだけど、T・Mさんはその思いをバネに自立生活を実現させた。一方で、T・Mさんが自立生活を始めて数年たってから小山内さんに届いたT・Mさんの母親からの手紙にも胸を打たれた。息子の自立の障害になろうとしていたわけじゃない、よかれと思っていたのに、立ちはだかる壁になっていることを知り、認めたときの親の気持ちはいかばかりか。でも、T・Mさんの母親はそれができる人で、自分にとっても新たな人生と積極的に向き合っているからよかったと思う。 大学生の頃、障害論のような講義のレポートで、「障害をもった子の親は、子どもが自分より先に死んだときに、悲しくても心のどこかで安堵しているんじゃないか」みたいなことを書いて、わりとレポート自体の評価もよく悦に入った気分になったことがある。それが、この本を読んで、親としてそのようなあり方はよろしくないのだなと気づかされた(……すでに、よろしくないと思っていたような気もするけど、改めて認識した)。 いまだに年に数回は、障害をもった子の先行きを案じて親子心中を図った報道がある。自分たちだけで、そんな心配を抱えなければいけないなんて、何と貧しい「先進国」なのだろう。付け足しのようだけど……、障害者の性に関するとらえ方もしかり。

Posted by ブクログ

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