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幸せを待ちながら
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幸せを待ちながら

ミリアムプレスラー(著者), 松沢あさか(訳者)

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幸せを待ちながら

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 さ・え・ら書房/
発売年月日 1995/04/01
JAN 9784378007427

幸せを待ちながら

¥220

商品レビュー

3.5

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2016/09/10

 プレスラーは、苦境に身を置かざるを得ない思春期の子供の苦悩を描くのが上手い。  この本は敗戦直後のドイツ、1950年頃、女児が入る保護施設にいる、ポーランド出身のジプシーの少女が主人公。  読んでいくうち、父を知らず、母から虐待され、伯母にだけは可愛がられるが、伯母にきちんとし...

 プレスラーは、苦境に身を置かざるを得ない思春期の子供の苦悩を描くのが上手い。  この本は敗戦直後のドイツ、1950年頃、女児が入る保護施設にいる、ポーランド出身のジプシーの少女が主人公。  読んでいくうち、父を知らず、母から虐待され、伯母にだけは可愛がられるが、伯母にきちんとした収入も配偶者もないため、引き取りはできないという公的判断のもと施設に入れられていることが分かってくる。人種的にも差別され、心は相当に荒んでいる。一緒に暮らす少女たちも、母が売春婦だったり、刑務所にいたりする。そんな中、何とか伯母と暮らしたいと夢見ながら、時に道を外す主人公の内面がよく描けている。いやな大人だと思っていた先生の意外なやさしさや寂しさに気づいたり、募金額でトップをとり、褒美として出かけた古城で彫刻の美しさに心を奪われるシーンなど、細部が生き生きとしていて、リアル。 こういう刺激的な少女が集まる施設を舞台にすると、センセーショナルで煽情的な書き方をする作家も多いが、きちんと書きながらも必要以上に不幸を盛り上げたりしないところがプレスラーの素晴らしいところ。 主人公が友情を手にするのがとても良い。  さえらは一般向けに売ろうという意思が感じられない装丁が多く、この表紙もあまり日本の子供が好みそうなものではないが、章のはじめの絵は、日本の読者にはわかりにくいところを補ってくれるので、そう悪くはない。募金箱が日本のような箱型ではなく、琺瑯(?)のマグカップに蓋がついていて、蓋とカップが外れないように針金で止めてある、というのが絵でわかる。  しかし、盗んだお金の使い道のところが唯一納得できなかったので、★一つ減らした。

Posted by ブクログ

2012/09/01

プレスラー作品で唯一持っていた本。赤毛のアンより凶暴だけど強くて優しい女の子が主人公。内容はうっすらとしか覚えていないけど、当時は何度も何度も読み返した。 当時、厳しい運命の中でもしたたかに生きていく女の子の像が自分の中に必要だったのかも。

Posted by ブクログ

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