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神々の消えた土地 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1995/09/01 |
JAN | 9784101131498 |
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神々の消えた土地
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北杜夫が23歳の時に…
北杜夫が23歳の時に書きかけたものを、後年書き足して完成させた作品。これを読んだら松本に行きたくなり、旧制高校みたいな生活をしてみたいと感じさせられた。
文庫OFF
会話のユーモアとギリギリの精神状態が求めてしまうお伽話的な(牧歌的な、演劇的な)世界。 こういう北杜夫作品をもっと読んでみたかった。 戦争という狂乱を淡々と書く事でおかしみが出ていて、実はそのおかしみこそが、戦争にさえ慣れてしまう人間の恐ろしさだと思った。狂乱の中で信州の自然...
会話のユーモアとギリギリの精神状態が求めてしまうお伽話的な(牧歌的な、演劇的な)世界。 こういう北杜夫作品をもっと読んでみたかった。 戦争という狂乱を淡々と書く事でおかしみが出ていて、実はそのおかしみこそが、戦争にさえ慣れてしまう人間の恐ろしさだと思った。狂乱の中で信州の自然に魅入られる描写がとても良い。自然と神話世界が交互に出てくるので、読んでいるほうは人間も植物も動物も一緒のように感じられてくる(私の勝手な解釈だが、アニミズム的?)。実際作中で語り手の則雄がそういう風に思っている描写があってそこは本当に美しかった。講義で子どもという存在をアニミズムで捉える論考を紹介されたが、『神々の消えた土地』を読んでいる最中だったからか、すんなり理解出来た(気がする)。 普段は恋愛も戦争も苦手分野だが、これは読んで良かった。 また期間を空けて読み直したい。
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おきゃんな女の子がかわいくって、少年がかわいくって、ふたりがギリシア神話ごっこしてるところなんか夢のようで。戦争が奪っていくもののなかには、こういう夢のようなものがあったんだと。昭和文学に決定的に落とされる戦争という巨大な黒い影。戦時下というのは特殊な、非人間的な生活であったのか...
おきゃんな女の子がかわいくって、少年がかわいくって、ふたりがギリシア神話ごっこしてるところなんか夢のようで。戦争が奪っていくもののなかには、こういう夢のようなものがあったんだと。昭和文学に決定的に落とされる戦争という巨大な黒い影。戦時下というのは特殊な、非人間的な生活であったのかと後世の人間は思いがちだが、この本に書かれているように「怠惰と狂気」を孕む、日常と連続性を持ったものだったのかもしれない。わたしは体験していない以上推測しかできないけど。でも戦時下の日常性や、人間的な部分を読み取るにつけ、ああ特殊なことではなく、人間て非人間的状況に陥ることのできてしまう生き物で、そういう社会なのかなあ、 とおもう。こわい。
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