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現代百人一首
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現代百人一首

岡井隆(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞社/
発売年月日 1996/01/01
JAN 9784022568588

現代百人一首

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商品レビュー

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2016/03/08
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#岡井隆 #短歌 朝狩りにいまたつらしも 拠点いくつふかい朝から借りいだすべく #返歌 媒体に煽られ動く集団と社会分析のない感想

Posted by ブクログ

2011/08/02

戦後に発表された歌から100首を岡井隆が選び、注釈と解説を綴った現代の百人一首。 私たちは戦争というものの存在を知らないんだな、というのが、この短歌集を読んでの一番の感想だと思う。 戦争という言葉が意味する具体的なことは知っている。学校なんかで、何度も「学習」している。道徳に照...

戦後に発表された歌から100首を岡井隆が選び、注釈と解説を綴った現代の百人一首。 私たちは戦争というものの存在を知らないんだな、というのが、この短歌集を読んでの一番の感想だと思う。 戦争という言葉が意味する具体的なことは知っている。学校なんかで、何度も「学習」している。道徳に照らし合わせて、どういう視線で見ればいいのかも、大体わかっている。 しかし、それだけなのだ。いわば、数学の「微分積分」だとか、英語の「過去完了形」だとかと、その認識はあまり変わらないのではないか。 『戦争? 知っていますとも。だって学校で習ったから』。 なんだか、恐ろしいことを書いてしまった。 しかし、誰も口では言わないけれど、今の若い世代に「戦争」について何か意見を述べてください、と言っても、たぶん大部分の人が「戦争はいけないと思います。絶対にしてはいけないと思います」をアレンジしたことしか言えないような気がするのだ。 なんで私がこんなことを思ったのかというと、とある日本の最近の戦争映画の主題歌の歌詞を、大学にて教材として配られたことが大きい。 その歌詞というのが、まぁひどいのである。 私はその内容の想像力のなさに正直呆れてしまって、「これって小学生が『戦争は悪いことだと思います』と言ってるのと変わらないよね」とそのとき隣に座っていた友人に言うと、彼女は少々困惑した様子で、答えに窮していた(ように見えた)。 こんな幼稚な歌詞の歌が戦争映画に採用されるなんて、日本は大丈夫だろうか、と私はそのとき心配になったのである。 というわけで本書。 私が上記のようなことを考えたのも、この『現代百人一首』にて、戦争というものの存在があまりにリアル・・・というより、生活の同一線上として、とても生々しく表現されていたからだ。 こう言うのは自分でもどうかと思うけれど、それはなんだか、とても気味の悪いことだった。 とくに、「~歳のときに戦争を経験した」という言い方が、生々しい。戦時は何をしていただとか、戦後はどんな暮らしをしていただとか、そういうのはまだわかる。しかし、この人がこういう暮らしに身をゆだね、こういう人生を生きたのは、~歳のときに戦争を経験して、この人が当時~だったからではないか、なんて言われると、途端にうわぁ、となってしまうのである。 その人にとって、戦争は「経験」だったんだ。一時期だか何年だか知らないけれど、私たちが「高校の修学旅行で京都に行った」というのと同じように、その人は「~歳のとき戦争に行った」んだ、となるのである。 うーん。なんとかこの、私が「戦争と自己が同一線上にあること」を気味悪く思う気持ちを言葉にしたいのだけれど、全然上手く書けない。 というか、いざ書いてみると、陳腐にしか聞こえなくて、読み返してがっかりしてしまう。 確かなことは、「気味が悪い」ということ。 そう、気味が悪いんだよな。「怖い」とか「悲しい」とか、そんなきれいに昇華できるものでなくて、近づきたくない、というのが本音なんだ。 できればそんなこと、自分がやりたくない、というのが本音。この「そんなこと」は、もちろん戦争なんてやりたくない、ということもあるけれど、それよりもむしろ、「戦争のことなんて考えたくない」という方が強い。 なのに、この「~したくない」という文の頭には、「できれば」という言葉が入るのである。なぜ「できれば」、なのか? 絶対したくない、とは言えないのか? ・・・言えない。じゃあ、なぜ言えないのか? ・・・ちょっと書いているうちに収集がつかなくなってきたので、一旦ここでストップします。 続きを書くかは未定。自分が目を背けてはいけないことやものを「できれば、見たくない」と言うのは非常に恥ずかしい。それこそ、そんなこと「できれば言いたくない」。 しかし、これはとても大事なことの気がする。ので、なんとか考えることをやめたくない・・・という気持ちを、保ちたい。

Posted by ブクログ