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科学史の逆遠近法 ルネサンスの再評価 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1995/02/10 |
JAN | 9784061591639 |
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科学史の逆遠近法
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4.5
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※このレビューにはネタバレを含みます
1995(底本1982)年刊。 著者は東京大学先端科学技術研究センター教授。 近代科学の雄ダーウィンが錬金術に没頭し、また天文学者ケプラーは占星術師だったのは割と知られている。 かように近代科学の合理的思考とは対極の指向性を同居させた科学者の存在は説明できるのだろうか?。 他方これは、キリスト教的非合理性では説明が難しい。けだし占星術や錬金術は、キリスト教とは異質な、悪魔信仰や神秘主義から生まれ出たものだからだ。 結局この点は、従来の歴史研究における「現在」の過度の重みづけと、その誤謬を知ることなしには解き得ない問題点である。 著者は言う。過去を現在との関連において研究することを勝利者史観と。 他方、現在を起点に過去の事象・事情を遡及していく際、恣意的に(時に目的論的)に取り上げて検討してしまうことを方法論的遡及主義であると。 これらは現在に軸足を置き過ぎで、過去の出来事を、同時代史的観点で論じれなくなり、結局のところ事実を見逃してしまうと。 その極端な例が科学史研究にある。それは、科学史の場合、現代の方が過去よりも圧倒的に正しく、現代までの発展・進歩が直線的に生じたと誤解しやすい領域だからだ。 正直なところ、政治史や社会史は同時代史的視点。つまり関係領域との比較、過去の事象よりもさらに過去からの演繹的な視座、現代からの帰納的視座を行きつ戻りつ、多面的に検討していることが多いように感じるが、流石に科学史の場合は、現代の正しさが圧倒的であるため、著者の指摘は十分頷くことができる。 とはいえ、納得はできたとしても、本書の内容は簡明とは程遠い。いや難解である。 具体的に言うと、同時代史における思想や科学研究、科学研究に類似した各種研究の関連事実、あるいは宗教面における中世の主流的思想とその対抗思想の内実。中世の諸学問の古代哲学との関連性など、様々な前提事実を何の衒いもなく提示し、注釈も少ない。 そのため、私のように、これらの基本的知識がないと、読み通すにあたり、彼方此方で詰まってしまうことになる可能性大なのだ(現に私はそうであった)。 しかし捨て置くことも是とは言えまい。 占星術や錬金術が神秘思想と通底しており、その神秘思想が悪魔信仰(正統派のキリスト教からは忌避的)とも結びつくこと。 その神秘思想の一つの淵源が、プラトン(中世ルネサンス当時は、ネオプラタナティズム)にある点。 古代学問体系が無力であった黒死病被害が齎した、新たな学問や原因論への希求姿勢。 これらは、近代と連続性を有している中世、その中世に関する同時代史的検討を詳述したところである。 かような詳しい分析を内包する本書において、読み応え感を否定することはできそうにない。まして、難しいから読むのはよせ、などと言えるはずはないのだ。
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以前著者から受けた科学コミュニケーションの講義で、呪術や占星術は科学と密接な関連がある、という点がごく簡単に紹介された。このときは、私自身の力量不足から、それ以上深く考えなかった。本書を読んで、占星術や錬金術は、自然を認識する方法であり、近代科学はこれら抜きでは発展しなかったとい...
以前著者から受けた科学コミュニケーションの講義で、呪術や占星術は科学と密接な関連がある、という点がごく簡単に紹介された。このときは、私自身の力量不足から、それ以上深く考えなかった。本書を読んで、占星術や錬金術は、自然を認識する方法であり、近代科学はこれら抜きでは発展しなかったということが理解できた。
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今、読み中だが、、、かなり難しい。というより、科学系の思想史の予備知識が相応に無いと読めないと思う。
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