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名づけえぬもの
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社/ |
発売年月日 | 1995/10/01 |
JAN | 9784560043486 |
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商品レビュー
4.6
5件のお客様レビュー
途中でしんどくなったけど後半からまたいっきにのめり込みはじめた。『モロイ』では語ることと語ることでこぼれ落ちてゆくもの、および語る主体への意識を感じたけれど、本作はそれらがいっそう深化して、語ろうとすること、語ること、語ったこと、そうした一瞬一瞬が立ち現れてはそのそばから崩れてゆ...
途中でしんどくなったけど後半からまたいっきにのめり込みはじめた。『モロイ』では語ることと語ることでこぼれ落ちてゆくもの、および語る主体への意識を感じたけれど、本作はそれらがいっそう深化して、語ろうとすること、語ること、語ったこと、そうした一瞬一瞬が立ち現れてはそのそばから崩れてゆくようなどうしようもなさ、そうしてそのなかで熱心にもがき続けるさまが滑稽に描かれて、笑えて、愛おしく思えてくるようだった。語りながら語っていることを認識しているから、自分を語らせるなにかはいったいなんなのか、そしてこの語る主体はなんなのか、自分はどこにあるのか、そういった懐疑が語りを加速させる。意識についての有名な命題を真似れば、語りは常になにかについての語りだから、語ることによって語られたものが存在する、存在してしまう、さらには空間と時間も存在させられる、でもそれがいったいなんであるのかわからないからまた語るしかない、そういう連なり、語りがまたあらたな語りを呼び寄せてしまう深淵が、この物語を推し進める。どれだけそれを断ち切りたい、語りたくないと願っても、それは不可能で、というのも語らないことを存在させるためには語らないことを語らなければならないから、もはや意味のない言葉の連続を、やっぱり語り続けるほかなくなってしまうのだ。
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三部作の最終巻。 いつどこで誰が、存在しているのか 存在する前なのか死んだ後なのかもわからないまま、 延々とただただ言葉が語られる。 存在するということを語り続ける(書き続ける)ということで、 表したと言ったらいいのだろうか。 今までにない読後感。
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小説三部作ラスト。ここでは自己の名前を喪失した上に五感も機能しているのか定かじゃない主体が、己の存在を証明するためにと思弁に思弁を重ね続ける。しかし物語ろうにも言葉を語れば語るほど堂々巡りを続け、言葉の位相は合成することによって消失されていく。ベケットにより西洋形而上学の解体は執...
小説三部作ラスト。ここでは自己の名前を喪失した上に五感も機能しているのか定かじゃない主体が、己の存在を証明するためにと思弁に思弁を重ね続ける。しかし物語ろうにも言葉を語れば語るほど堂々巡りを続け、言葉の位相は合成することによって消失されていく。ベケットにより西洋形而上学の解体は執行され、主体の存在は失効されたのか。つまるところ我思う、されど我見つからず。一人称小説の極北どころか大気圏突破したかの様な本書を読んで残るのは真空の如き何もない、という感覚。なのに読んでいる最中は笑えて、泣けて仕方なかったんです。
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