1,800円以上の注文で送料無料

人びとの坂道
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍
  • 1221-04-01

人びとの坂道

内海隆一郎(著者)

追加する に追加する

人びとの坂道

定価 ¥1,709

220 定価より1,489円(87%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介 内容:サ-カス.奉天駅で.その部屋の客.台風の日.遠くの街角.麻里ちゃんに会いたい.アロエの鉢.漬物自慢.ジュ-ンブライド.袋の中身.チャイム.親子連れ.猫の庭.白い顔.海辺の秋.氷の上で.微笑.幻の犬
販売会社/発売会社 彌生書房/
発売年月日 1995/11/30
JAN 9784841507065

人びとの坂道

¥220

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2020/09/06

ハートウォーミングというスタイルで人びとのドラマを書き上げた作家さんです。 どの短編も短く、オチもほとんどないようなもので、驚くような展開も、大きなメッセージ性も、グサリとくるような鋭さもありません。 だけど、近所にいてもおかしくないようなどこにでいそうな人びとの息遣いが小説か...

ハートウォーミングというスタイルで人びとのドラマを書き上げた作家さんです。 どの短編も短く、オチもほとんどないようなもので、驚くような展開も、大きなメッセージ性も、グサリとくるような鋭さもありません。 だけど、近所にいてもおかしくないようなどこにでいそうな人びとの息遣いが小説から溢れてきます。 気づけば一人ひとりの小さなドラマにはまり込み、読み終えたときにはほっこりしています。 読み終えれば隣にいる人に対する興味も違ってくるのかもしれません。 普段接している普通の人びとに、こんなにも多様なドラマが隠されているのかもと感じて。 普通の人に見えても、その一人一人の思いは違うし、忘れられないことがあったり、思いが立ちきれなかったりする。 どのストーリーも、他人から見れば大したことがないものにこだわっていたり、些細なことを取り扱っていたと思います。 中には交通事故で亡くなった娘の話も出てきますが、読んでいて不愉快になることはありません。 どこにでもいる普通の人を生き生きと描くのは、とても難しいことだと思います。 これほどたくさんの物語を生み出せたのは、人間観察がうまかったり、多くの人の思いに寄り添ったり、そうした日頃の他人との関わりがなければできないと思います。

Posted by ブクログ