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ひねくれ一茶 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1995/09/15 |
JAN | 9784062630566 |
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ひねくれ一茶
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ひねくれ一茶
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
一茶の生涯は大体知っていましたが 俳句と共生々しい一茶の様子が描かれていて 田辺さんの想像力の凄さに感動しました。 読み始めたら なんて一茶さんたら ひねくれていて嫌な奴 しかも飲兵衛で無精者。 嫌なキャラでしたが 後半にはお仲間がどんどん先に逝き 寂しい一茶さんになり 嫁をも...
一茶の生涯は大体知っていましたが 俳句と共生々しい一茶の様子が描かれていて 田辺さんの想像力の凄さに感動しました。 読み始めたら なんて一茶さんたら ひねくれていて嫌な奴 しかも飲兵衛で無精者。 嫌なキャラでしたが 後半にはお仲間がどんどん先に逝き 寂しい一茶さんになり 嫁をもらったものの 子供との縁が無く お嫁さんも先に逝ってしまったり。 可哀想でした。 最後は良いお嫁さんに看取られて終われたのは救われますね。 それにしても 筆マメだったからこそ これだけの作品ができたのですよね。 一茶さん 凄いですね。
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一茶は52歳で初めて妻(28歳)を娶り、つぎつぎと4人の子を成す。 「一晩に3回」などとメモに残しているらしい。 まさに「ぜつりん一茶」である。 だが、生まれた子はどれも早世し、そのうえ妻にも先立たれてしまう。 そういった背景を知ると、ただほのぼのとしているだけのように思ってい...
一茶は52歳で初めて妻(28歳)を娶り、つぎつぎと4人の子を成す。 「一晩に3回」などとメモに残しているらしい。 まさに「ぜつりん一茶」である。 だが、生まれた子はどれも早世し、そのうえ妻にも先立たれてしまう。 そういった背景を知ると、ただほのぼのとしているだけのように思っていた一茶の句が、実は哀切に満ちていることがわかる。 <雪とけて村一ぱいの子ども哉> <親と子の三人連や帰る雁> “いかな雑俳狂俳でも自分の心の声を五七五にまとめるにゃ、七転八倒の苦しみをする、だからこそ、雑俳狂俳でも人の心を打ち、人の頤(おとがい)を解くってもんだ、まして俳諧というのは人の心を清め、高めるもんだ、五七五で森羅万象を詠んで、しかも浄化して和らげるもの、だからこそ、俳句の一句にみなみな、のたうちまわって苦しむんだ” 彼の俳句を花や葉に喩えれば、一茶自身が幹や枝である。そして、その樹の根元には、農村の生活や文化と分かちがたく一体となった他力本願の教えがあると思う。 文化文政の頃の風俗がいきいきと活写されているのも楽しい。これもたいへん興味深く、自分自身が江戸時代に住んでいるかのような心持ちで読んだ。 大部の小説であるが、時間をかけても読み切るだけの価値はある。
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歩く句集と言われ、花鳥風月だけでなく、すべてが句作の対象、小林一茶の生涯。芭蕉は尊ばれるが、好かれるのは一茶。田辺聖子 著「ひねくれ一茶」、1992.9刊行、1995.9文庫化。大作です。643頁。ほかの本と一緒に読みながらではありますが、読了に6日かかりました。折れそうな心を前...
歩く句集と言われ、花鳥風月だけでなく、すべてが句作の対象、小林一茶の生涯。芭蕉は尊ばれるが、好かれるのは一茶。田辺聖子 著「ひねくれ一茶」、1992.9刊行、1995.9文庫化。大作です。643頁。ほかの本と一緒に読みながらではありますが、読了に6日かかりました。折れそうな心を前に押していただいたのは、五木寛之さんの解説、「兜を脱いだ」の言葉でした。郷里、信濃の家と田畑を異母弟から半分せしめるための並々ならぬ頑張り、そして52歳で28歳の妻との結婚、孫を抱く年で若い女房を抱く幸せ・・・、人間一茶が凝縮された作品です。
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