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国際金融入門 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 1995/04/20 |
JAN | 9784004303855 |
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本作は、1995年の出版であり、かなり古い部類に入るのだが、経常収支と資本収支の詳しい記述、また、そのメカニズムの説明が易しく数式を使わず説かれていて、基本書として充分すぎる作である。対外債権の増加、また対外債務の減少が資本の流出である資本収支の赤字要因であることに注意を喚起して...
本作は、1995年の出版であり、かなり古い部類に入るのだが、経常収支と資本収支の詳しい記述、また、そのメカニズムの説明が易しく数式を使わず説かれていて、基本書として充分すぎる作である。対外債権の増加、また対外債務の減少が資本の流出である資本収支の赤字要因であることに注意を喚起している。固定相場制と国際間での資本移動が不完全な下での財政政策の有効性と変動相場制と自由な国際間での資本移動下での財政政策の無効性と金政策の有効性が丁寧にそして論理的に説かれている。 市場の開放の有効性と問題点も明確に指摘。内外価格差と為替レートへの言及。日米経常収支の不均衡と日米経済摩擦への理論的提言。日銀の円高恐怖による円安誘導政策の有害性、などなど、現状でも意義深いマクロ経済安定の理論が、基本的に述べられている。この頃から、著者の対米中依存からの脱却した日本主体の経済「国益」を理論的に追求していた人なんだなと実感。
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