松本清張小説セレクション(第33巻) 短篇集2

松本清張(著者), 阿刀田高(編者)

• 内容紹介: 内容:或る「小倉日記」伝.菊枕.火の記憶.断碑.尊厳.父系の指.石の骨.箱根心中.賞.黒地の絵.装飾評伝.剥製.空白の意匠.老春. 編集エッセイ スト-リ-・テラ-の面目 阿刀田高著
• 販売会社／発売会社: 中央公論社/
• 発売年月日: 1995/05/10
• JAN: 9784124033434

商品レビュー

2024/04/30

松本清張先生の作品を初読了。

図書館から短編集のⅢも借りてきたので
並行して読んでいる。
Ⅱをある程度読んだ後Ⅲを読んだら、
読後感が全く違うので
違う作家さんの本を読んだように感じた。

あとがきが阿刀田高さんだったので
解説代わりにそちらを読んだ。
Ⅰ～Ⅴまであるそうだが、
Ⅰ,Ⅲ，Ⅴは広義のミステリー
Ⅳは歴史小説、Ⅱがあえて言うなら
純文学的短編なのだそうだ。

そのような分類がされているから
ⅡとⅢでなんだか違和感があったのだ。
松本清張先生と言えばミステリーなのかも
しれないが、私はこのⅡに書かれた
作品がなかなか面白かった。
それにしても、登場人物がみな
ネガティブ思考を力に変えて、行動を
起こしていくところに背景は違えども
松本清張ワールドを感じた。

私は「尊厳」と「黒地の絵」に圧倒された。