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パワナ くじらの失楽園
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パワナ くじらの失楽園

ジャン・マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ(著者), 菅野昭正(訳者)

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パワナ くじらの失楽園

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社/
発売年月日 1995/05/31
JAN 9784087732191

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2024/05/23
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パワナ くじらの失楽園 メキシコ湾に面したとある潟湖にくじらの楽園があったという。 前半の主人公は、アメリカインディアンの血が入った捕鯨船の乗員ジョン。熱気にあふれたアメリカ開拓時代。西海岸のゴールドラッシュと同様に、捕鯨で一山当てようと集まってくる人々。 そして、乱獲によって寂れてしまった捕鯨基地のうらぶれた様子。短い期間を隔てた捕鯨基地の今昔が語られます。ジョンはくじらの楽園が見たかっただけで、壊したかったわけではありませんでした。 後半の主人公はスカモン船長。一山当てようと伝説のくじらの楽園探しに乗り出します。運良く見つけたくじらの楽園でのくじらの殺戮、熱狂、一攫千金。スカモン船長はそんな中で、ジョンの冷ややかなまなざしに気づきます。そして、晩年には後悔と自己正当化の狭間で思い悩むことになります。 現代では、こういった自然や動物からの搾取は非常に洗練された形で私たちの目から隠されていますが、未だに続いています。持続可能な社会の実現!でも、欲望という壊れた心を持ってしまった人は、持続可能な社会など作れるわけがありません。行き着くところまで行くしかない。先進国(この言葉も大嫌いですが)で環境保護に熱心な人には、「一番の環境保護は環境負荷がものすごく高いあなたが死ぬことです」と教えてあげたい竹蔵でした。 本編はなかなか味わい深い短編ですが、これを一冊の本にしようとしたためか訳者の余計な解説が延々と続くのにはうんざりでした。残念。 竹蔵

Posted by ブクログ

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