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日本キリシタン迫害史 一村総流罪3,394人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 三一書房/ |
発売年月日 | 1995/04/17 |
JAN | 9784380952296 |
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商品レビュー
4
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※このレビューにはネタバレを含みます
本の画像が英語タイトルになっていますが、日本語の本です。 信長が堕落した僧侶たちに愛想をつかして、キリスト教に同調し、武士の教育を宣教師たちにまかせようとさえしていたが、秀吉がそれを破棄、社会体制の維持のために徳川は徹底的に弾圧。明治大正の天皇神格化、神道重視の政策においても、政治統制に反するキリスト教の弾圧は続く。 岩倉具視が外交をする段階になって、ようやく他国との貿易・交流にあたり、キリスト教の弾圧は許されないという外圧があり、公に信仰することが認められる。 という歴史的背景の中、弾圧されてきた人たちに目を向ける。遠藤周作の小説で有名な長崎・五島の弾圧以外にも、豊後や、信長の本拠地であった尾張美濃など広範囲で厳しく弾圧された。 仏教へ改宗を迫られ、応じた者のことを「転び」、 村単位など大きな規模で弾圧の結果改宗者がでた事件を「崩れ」 と呼ぶなど、独特な言葉が存在する。 キリスト教の神以外を信じてはいけない。その教えを守り通せば死後の世界で永遠の安息を得られる。 現世の痛みを耐え、死後の世界を信じて死ぬ。 それが殉教。 天草四郎のように、武器をもって戦うものは殉教には該当しない。 天草の乱も、キリスト教信者が死後の世界を信じ、死ぬことを真に覚悟して実行されたものであったと。 いろいろな取り締まり、拷問をなぜ耐え抜けたのか。 そして宣教師はなぜそれを進めたのか。 その理解はまだ私にはできないが、 キリスト教弾圧とその政治的な要請については よくわかる本である。 五人組、寺請け制度など、日本史で学んだものがキリスト教に対抗するものであることや、 和魂洋才という言葉が、そもそもは解体新書など洋学を取り入れるが、思想は取り込まないという概念である ということなど、へぇの連続であった。
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