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小杉健治(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社/
発売年月日 1995/04/15
JAN 9784575232165

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2016/04/02

イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387161429.html)

Posted by ブクログ

2010/03/14

【帰還】 小杉健治さん 特攻隊の軍神として讃えられた宗像大尉の子 蓮田久雄 幼き頃より久雄は、父はお国のために勇猛に戦い特攻隊として 散華したと聞かされ、特攻隊員であった父を誇りに思っていた。 弁護士の草鹿は、戦時中の弁護士会が当時、軍部に加担し 戦争の一翼を担ったとして、...

【帰還】 小杉健治さん 特攻隊の軍神として讃えられた宗像大尉の子 蓮田久雄 幼き頃より久雄は、父はお国のために勇猛に戦い特攻隊として 散華したと聞かされ、特攻隊員であった父を誇りに思っていた。 弁護士の草鹿は、戦時中の弁護士会が当時、軍部に加担し 戦争の一翼を担ったとして、弁護士の戦争責任というものを 検証するグループに属していた。 草鹿はそのコトで久雄に特攻隊の話を聞く約束をしていた。 草鹿に久雄を紹介したのは、草鹿が居候をしている弁護士事務所 の経営者小川弁護士だった。 小川は弁護士会の戦争責任については否定的であった。 弁護士が軍部に加担し、戦争を導いていったというコトに なれば、特攻隊も戦争に積極的に加担したと思われる コトを恐れてのコトだった。 特攻への志願は断れない状況であったとはいえ あくまでも個人の自由意志である「志願」であったからだ。 久雄は父を誇りに思っており、父の話をする時は 饒舌になるのが常であったが、草鹿が久雄宅へ出向いたとき 久雄は何故か失踪していた。 久雄の失踪には戦時中特攻隊として散華した隊員たちの 影が見え隠れし、草鹿は戦時中知覧で何があったのか、 戦後彼らはどのような人生を辿ったのかを調べ始める。 ☆ 戦中戦後は好きなテーマです。 (戦が好きなワケではないですよ。戦争は反対です。(^_^;)) 戦争に行くのは決してお国のためではない、 愛する家族や恋人を守るために特攻隊として出撃してゆく。 戦争は勝つも負けるも「九死に一生」という、わずかでも 「生」の可能性があるが、特攻隊に志願した時点で 「十死零生」という生き残る可能性の無い未来が待っていた。 そんな絶望的な状況下で、自分が死んでゆくコトに 必死になって意義を見出そうとする若き志願兵たち その精神的な苦痛は想像以上のものだろうと思います。 戦時中、特攻隊は英雄だった。しかし戦争に敗れた日を 境に戦後は「特攻崩れ」といって憎悪と侮蔑の対象とされた。 出撃し、撃墜されて運良くどこかの島に不時着したとしても 故郷には「特攻として名誉の戦死」と伝えられている。 残された家族は未来を生きるために死者を忘れて 新たな人生を歩んでゆく、特攻で夫を亡くし、 未亡人になった人は再婚をし、新たな家庭を築いている。 特攻で奇跡的に生き残ったとしても、死者として 扱われている隊員には戻るべき場所も無かった。 戦争をあつかったどの本にも、同じようなことが書かれて いるんだけど、何度こういう話を聞いても慣れることはないです。

Posted by ブクログ

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