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紅蓮の女王 改版 小説 推古女帝 中公文庫
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紅蓮の女王 改版 小説 推古女帝 中公文庫

黒岩重吾(著者)

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紅蓮の女王 改版 小説 推古女帝 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社/
発売年月日 1995/08/18
JAN 9784122023888

紅蓮の女王 改版

¥605

商品レビュー

3.9

8件のお客様レビュー

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2021/03/19

背景も想像できる文章で、初心者にも分かりやすい。 女心の描写もうまく、入り込めるので、この作家の本を購入して正解だった。

Posted by ブクログ

2018/03/13

まず断っておかなくてはならないのは、黒岩氏が本作(以外でも)採用している蘇我氏百済系説は、現在の学会では受け容れられていない、ということ。70年代当時はけっこう学会を席巻した説らしいけど…。 考古学ファンのみなさんは覚えてるかもしれないけど、今から20年ほど前に、奈良の見瀬(五...

まず断っておかなくてはならないのは、黒岩氏が本作(以外でも)採用している蘇我氏百済系説は、現在の学会では受け容れられていない、ということ。70年代当時はけっこう学会を席巻した説らしいけど…。 考古学ファンのみなさんは覚えてるかもしれないけど、今から20年ほど前に、奈良の見瀬(五条野)丸山古墳という巨大前方後円墳の石室が大雨のあとにひとりでに開口しているのが見つかり、大騒ぎになった。だってこの古墳は陵墓参考地だったから。私自身は小さすぎて当時の記憶はないけれど、数年前にNHKスペシャルで「知られざる大英博物館」というのをやっていて、その第3回目の日本の古墳を特集した回で件の石室の写真が出てきて、一目で奇異な印象を受けた。家形石棺が2基、これはまあ普通だけど、奥の棺が横にきれいに収まっているのに、手前の棺は半ば羨道に入りかけるかのような形で縦型に配置されてるのである。後で奥棺の方が石棺の様式からして年代が新しいということが判り、俄然興味を掻き立てられた。手前の棺の被葬者の方が後から死んだんだけど奥棺より古い時代の棺を転用しました、ってことはないだろう。大王級(たぶん欽明)の陵墓でそんなことはしない。では奥棺に眠っているのは誰なのか、なぜもとあった棺を手前に引きずり出してまで奥に収まっているのか…という誰もが気になる部分に着想を得て書かれたのが本作である。 同氏の飛鳥時代に取材した他の作品は重厚な超長編が多く、それらに比べると推古天皇が主人公の本作は一息で読めるし、面白い。蘇我氏と大王家の縁戚関係が日本史でまったく頭に入らなかったよ!という私のような人でも家系図をある程度覚えられる。 けど、最後にイチャモンをひとつつけてもいいだろうか。作者は推古の即位前までのみを題材とし、その後については取り合わなかった(ある意味では『斑鳩王の慟哭』がその応えになっている)。作者自身、理由として「即位後の推古は蘇我馬子に祭り上げられた人形みたいな存在で、女としての自分を燃やしたのは即位前までだから」みたいなことを言っている。まず、即位後の推古が馬子の傀儡というのは当てはまらないと思う。飛鳥・奈良時代の女帝はやむを得ない状況で登位した人物が多いけれど、6人ともキョーレツなのである。それなりに自分色の政治を打ち出しており、大臣か何かの言いなりになっていただけとはとても思えない。さらに、「即位以降の推古は女じゃないから」という点。本作を読んだ時点ではそういう区切り方もありか、と思っていたけど黒岩氏の他作品を読んでいく中で、な~んとなく女性を軽く見ている節が見えてきたので、今になって気になってしまった。当時の男性はある程度共有していた、時代の風潮みたいなものかもしれないけどね…

Posted by ブクログ

2012/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本に登場する炊屋姫(カシキヤヒメ)(のちの推古天皇)は私が今まで読んだ他のどの本よりも、情緒豊かで情熱的で女性的に描かれていました。 蘇我と物部の戦いについて炊屋姫的には、愛人を奪われた復讐のための戦、という理由付けをしているところなんかいかにも情熱的な女性らしい~ そんな中で蘇我馬子は、彼女の女の情念を巧みに利用しながら自身の権力を増大させ、敵対勢力を追い詰めていきます。 馬子のすごいところは、崇仏派の蘇我と廃仏派の物部の対立を、単に仏教と日本古来の神のどちらを信仰するか、という宗教戦争ではなく、 ・実は政治権力を一手に集中させるために邪魔な対抗勢力を消し去るための理由であり、 ・仏教を国の宗教とすることで、地祀の祭祀権を持つ天皇家の権威下落を狙ったものであり、 ・アジア全体が仏教国になりつつあるときに、日本だけいつまでも神道を信仰していると諸外国に後進国だと侮られることを防ぐためのものであり、 ・国として仏教を信仰することにより、仏教先進国である百済の地位を上げ、蘇我の地位、財力を増幅させる、(蘇我の祖先は百済系移民だという仮説に基づいています。仏教文化の輸入と同時に百済との貿易が盛んになれば蘇我の財力UP、また朝廷での地位もよりゆるぎないものになる) という複数の狙いがあるのです。 馬子の手腕には舌を巻きました。すごすぎる!

Posted by ブクログ

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