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知覚の扉 平凡社ライブラリー115
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 1995/09/13 |
JAN | 9784582761153 |
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知覚の扉
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商品レビュー
3.5
23件のお客様レビュー
幻覚剤メスカリンの効用について書いている。しかし、服用後の知覚の変容に関する抽象的な議論が続く。 要点は、81頁以降のあたり。ハクスリーはアルコール依存、たばこ依存の弊害を論じたうえで、害が少なく、〈人工楽園〉へ到達する現実逃避方法としてメスカリン(依存)へ転換することの必要を...
幻覚剤メスカリンの効用について書いている。しかし、服用後の知覚の変容に関する抽象的な議論が続く。 要点は、81頁以降のあたり。ハクスリーはアルコール依存、たばこ依存の弊害を論じたうえで、害が少なく、〈人工楽園〉へ到達する現実逃避方法としてメスカリン(依存)へ転換することの必要を説く。大麻合法化論のはしりだとも言える。 時代背景としては、ヒッピー、ニューエイジが求めたサイケデリックであり、社会から矛盾がなくなることはないのだから、他人に迷惑をかけない範囲で自分で気持ちよくなったもん勝ち、という消極的自由の思想が存在していることを感じる。
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アンソニー・ホプキンス主演のSF映画で出てきたので、興味をもって読んでみた。 メスカリン使うと本来抑えられている「遍在精神」の一部が流れ込んで、今まで見えなかった細部まで見えるようにって本質がわかるよーってことが自己のメスカリン服用経験から延々と書いてある。宗教、哲学、芸術の...
アンソニー・ホプキンス主演のSF映画で出てきたので、興味をもって読んでみた。 メスカリン使うと本来抑えられている「遍在精神」の一部が流れ込んで、今まで見えなかった細部まで見えるようにって本質がわかるよーってことが自己のメスカリン服用経験から延々と書いてある。宗教、哲学、芸術の分野の偉大な人々もみんな何らかの方法で同じ境地に達してるってことを豊富な知識・博学に基づいて述べられている。これはすごいとは思うけど、だから何?クスリの幻覚作用やん、という思いが凡人の自分には拭えなかった。名エッセイとされてるけど正直「?」な内容。 本書の出た時代背景とか、解説読むと少しわかる。
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ニューエイジやヒッピームーブ花盛りの60年代米国を生きた若者たちが読み、彼らの精神を熱く駆り立てたハクスリー著のメスカリン体験談にして、薬物による効能と宗教における恍惚体験、この二つを結びつけながら、ブレイクやゴッホ、静物画や西洋絵画を引き合いにし、非論理的な超越世界を論じる。 ...
ニューエイジやヒッピームーブ花盛りの60年代米国を生きた若者たちが読み、彼らの精神を熱く駆り立てたハクスリー著のメスカリン体験談にして、薬物による効能と宗教における恍惚体験、この二つを結びつけながら、ブレイクやゴッホ、静物画や西洋絵画を引き合いにし、非論理的な超越世界を論じる。 とても面白かったが、その前に読んだベンヤミン先生の大麻とメスカリンの記録の方が良かった。正直この本のビッグネームに対して拍子抜けした感がある。 ハクスリーがザ・文筆家として社会や文化や芸術など、広範の領域にまで論述を伸ばす「外向き」の文章なら、ベンヤミンは執拗に個人的主観の枠組みから陶酔体験を機械的に記述する、まさに「内向き」の文章で、どちらもエッセイと記録という形式上の差異はあるが、個人的にはドラッグ体験記としてはベンヤミンの方が優れていると思う。 あとベンヤミンの方が友達と一緒にやってる感じが超グッドなんだよな。 ハクスリーは人間の言語にまでその視野を向けているあたりが特に素晴らしく感じた。 理性が脅かされた時代故の神秘体験への憧れと東方ロマンス。
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