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太平洋戦争 日本の敗因(5) レイテに沈んだ大東亜共栄圏 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 1995/08/10 |
JAN | 9784041954164 |
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太平洋戦争 日本の敗因(5)
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
今回は、日本の敗因として占領地における人心掌握の失敗を挙げ、それがもっとも如実に表れた事例として、日本によるフィリピン占領から米軍による再進出までを紹介する。 日本に進出された数ある東南アジア地域の中でも、アメリカナイズされ都市部の生活水準も高かったフィリピンでは、大東亜共栄圏の...
今回は、日本の敗因として占領地における人心掌握の失敗を挙げ、それがもっとも如実に表れた事例として、日本によるフィリピン占領から米軍による再進出までを紹介する。 日本に進出された数ある東南アジア地域の中でも、アメリカナイズされ都市部の生活水準も高かったフィリピンでは、大東亜共栄圏の理想への同調者は少なく、もっとも抗日運動が盛んであった。 大東亜共栄圏とはいいつつも、実態はあくまで東南アジア地域からの搾取によって成り立つ虚像であり、現地の実情にそぐわない机上の空論の集大成であるというのが実情であった。 現地部隊による、植民地支配されていたフィリピン人を見下す高圧的で父権主義的な態度と現地人の言語や習俗文化に対する無理解が、日本に対する不信感の増大を加速させ、双方の関係悪化に拍車をかけた結果、負のスパイラルへと突入していった。 軍政・民事の失敗の行きつくところを克明に描いた良作。
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1995年刊行。NHK傑作TVドキュメントシリーズの文庫版。 本書は、フィリピンで布いた日本軍の軍政について、現地の目線から検証する。 軍政の失敗をこれほど雄弁に語る書は少ない。軍政の過程の中で、住民がこぞってスパイやゲリラと化して、日本軍に反旗を振りかざすとは…、 敵に回らないなら中の策、反抗するなら下の策、相手方と密通するのは下の下の策なはずなのに…。 しかし、本シリーズ発刊から20年。今の時代の空気感は、本書の問題意識からすら程遠い…。
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太平洋戦争時にフィリピンでは50万人もの日本人が戦死したが、フィリピン人はそれを上回る100万人もの人々が亡くなっている。日米の狭間で踏みつぶされた国土。。 本書では、日本が大東亜共栄圏の名のもとに、フィリピン統治を進めたものの、地元民の理解、協力が全く得られず、逆に最終的には...
太平洋戦争時にフィリピンでは50万人もの日本人が戦死したが、フィリピン人はそれを上回る100万人もの人々が亡くなっている。日米の狭間で踏みつぶされた国土。。 本書では、日本が大東亜共栄圏の名のもとに、フィリピン統治を進めたものの、地元民の理解、協力が全く得られず、逆に最終的には人々が半日ゲリラとなってアメリカ軍に協力するようになり、それが日本軍がフィリピンで壊滅する大きな原因になっていく。本書ではこの経緯を現地での取材を通して描き出していく。 現在、親日といわれるフィリピン人だが、これだけの悲惨な過去があるだけに、その実はどうなのかな、とずっと思っている。生来の陽気な性質に隠れた本音の部分では、日本に対する感情は微妙なものをどうしても持っているのではないかと感じることも時々ある。 本書が出版されたのは平成7年。ちょうど日本政府がアジアの国々に謝罪を重ねた時期だったはず。本書では少し一方的ではないかと感じるほど、日本軍の地元民に対する横暴さ、残虐さが繰り返し描かれているが、多少はその時代背景も影響しているのではないかと思う。 その上に立ってもやはり、解釈には幅があるだろうけれど、悲惨な歴史の事実は事実として認識する必要があるだろう。やはり300万人近くの日本人が亡くなったあの戦争って何だったのかと、現代の日本人も向き合うしか仕方がない。そこからしか国際社会の中での日本を考えることは始まらないのだと思う。
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