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燃えあがる海 湾岸現代史 中東イスラム世界5
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 1995/10/20 |
JAN | 9784130250252 |
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燃えあがる海
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何度読んでも複雑で難しい中東の情勢本に再挑戦。 出版は95年。イラン・イラク戦争と湾岸戦争が終わり、さあこれからどうなるか、というところで書かれていておもしろい。 同時多発テロが起きた2001年9月11日以降という新しい時期に入る前までのいきさつがよくわかる。 イスラム創始者ム...
何度読んでも複雑で難しい中東の情勢本に再挑戦。 出版は95年。イラン・イラク戦争と湾岸戦争が終わり、さあこれからどうなるか、というところで書かれていておもしろい。 同時多発テロが起きた2001年9月11日以降という新しい時期に入る前までのいきさつがよくわかる。 イスラム創始者ムハンマドの後継者はアリーであるべきであり、その子孫へと後継されるべきであった、と考えるのがシーア派という少数派。イスラム諸国の中でイランほどシーア派の人口比率の高い国はない。イランといえばシーア派だと思っていたが実は「イランがシーア派になったのはサファヴィー朝 (1501-1732)以降のことにすぎない」そう。びっくり。 イラン革命はいかにして起こったか。起こるべくして起きたイスラム革命であるということでなく、シャーの歪んだ近代化に対する経済の急成長の歪の犠牲者となった失業者の不満が1978年に頂点に達したという時期的、経済的理由が挙げられている。 伝統的イスラム的社会構造からなる独自の強いネットワークが新国家組織と並行していたというのがイランの特徴である。 超完全福祉国家クウェートで第一級市民権を持つ市民の一日 「エアコンの効いたオフィスで、出稼ぎ労働者たちが万事取り計らってくれる。パレスチナ人のインテリ達が出版してくれる新聞に目を通し、出稼ぎパキスタン人のいれたお茶をすすり、同僚とおしゃべりでもしていれば、彼らの周りをゆっくりを宇宙が回る。時たまエジプト人のホワイトカラー出稼ぎの作成した書類にでもサインすれば、もうお昼の時間である。インド人のお抱えドライバーの運転するベンツで豪邸に帰還すれば、スリランカ人のメイドの用意した昼食が待っている」 中東もぐらたたきをしていたアメリカの最終解決策そのものが穴に入ってしまった感のある中東情勢はこれからどうなっていくのだろうか。
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