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イリワッカー(上) 新しいイギリスの小説
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 1995/10/15 |
JAN | 9784560044780 |
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イリワッカー(上)
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
帯曰く、オーストラリア版『百年の孤独』。 解説でも強調しているように、確かに本書は植民地として出発したオーストラリアの歴史が象徴的に現れてくる。「オーストラリア的なもの」は存在するのか、そんな不安定な立ち位置が随所に匂う。 話は、139歳の主人公の回想のかたちで進む。話を彩る...
帯曰く、オーストラリア版『百年の孤独』。 解説でも強調しているように、確かに本書は植民地として出発したオーストラリアの歴史が象徴的に現れてくる。「オーストラリア的なもの」は存在するのか、そんな不安定な立ち位置が随所に匂う。 話は、139歳の主人公の回想のかたちで進む。話を彩るのは、3人の女性だ。 詐欺師たる主人公の語りは、意外と誠実に聞こえる。 読んでいて、さもありなんと普通に読み流してしまう。 しかし、よくよく考えてみると奇矯な光景が展開しているあたりは、マジックリアリズムを世に知らしめた『百年の孤独』に通じるところはあるように思う。 フィービーに捧げた鳥小屋の迷路と化した家や、チャールズが築き上げたペットの殿堂、その建物の中で檻に入って暮らす家族・・・、よくよくイメージしてみたら結構マトモじゃない。 話自体は面白いかといえば、登場する個性的な3人の女性をどう思うかにかかっているのかもしれない。正直退屈な個所もあったが、全体的に楽しく読める良書である。
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