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日本軍の小失敗の研究 現代に生かせる太平洋戦争の教訓
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光人社/ |
発売年月日 | 1995/10/26 |
JAN | 9784769807360 |
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日本軍の小失敗の研究
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著者は日本と米英の国力の違いを無視した開戦を「大失敗」とし、そうでない陸海軍の「小失敗」から敗戦を研究する。 すでに他のamazonのレビューにもあるように組織の硬直化、改善をしない組織などを挙げることが出来る。 具体的な例では三八式歩兵銃の部品公差が決められていなかったとか、陸...
著者は日本と米英の国力の違いを無視した開戦を「大失敗」とし、そうでない陸海軍の「小失敗」から敗戦を研究する。 すでに他のamazonのレビューにもあるように組織の硬直化、改善をしない組織などを挙げることが出来る。 具体的な例では三八式歩兵銃の部品公差が決められていなかったとか、陸軍と海軍がベンツ社の同じエンジンに別々にライセンス料を払い、それぞれが別の会社に製造を命じていたなどは、現代にも通じる官僚の壮大な無駄遣いの一例である。 日本の重砲は移動のための車輪が木製だった。飛行機工場の近くに飛行場がなく、完成した飛行機を解体して牛車で飛行場まで運んだなど、笑える話も多い。 また、特攻攻撃は航空機(機材)、人材を確実に損失する大愚策だったとも指摘する。 ただ、そうした愚策がなぜ繰り返されたのか、軍部の組織にもう少し踏み込んで欲しかったと思う。 なぜ精神主義が横行したか、なぜ戦力の逐次投入など誤った戦略が是正されなかったか、陸軍では陸士・陸大出のエリートの罪、例えば辻政信などの罪などを指摘して欲しかった。 海軍では、日露戦争の「勝利」から、根拠なき不敗信仰があったのではないかとも思う。 いずれにせよ本書は、いわゆる戦記物ではない新たな指摘が刺激的であった。
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